
XC15-45mmは"割り切り"次第で高いコスパが感じられるズームレンズ
発売開始から相当経過していますが、昨年「フジノンレンズXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」を購入しました。
フジノンレンズは「XF」と廉価版の「XC」2種類があり、そもそも私はXFしか頭にありませんでした。
しかし、他のnoteでの投稿やYouTube動画で高く評価されていることがあり、このレンズに関しては非常に気になっていました。
そこで、当方が以前に常用レンズとしていた、「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」に代わるレンズとして購入したわけです。
11月に発売された新機種「X-M5」のキットレンズとして同梱されており、私にとって既に常用としているこのレンズを、作例とともに使ってみた印象を紹介いたします。
XCレンズ(廉価版)ながら侮れない最大のメリット
Xシリーズのレンズ最軽量、135g
パワーズーム搭載、自動沈殿機構で電源オフ時に自動収納
最短撮影距離が13cm(W端時)
Xシリーズ最軽量

当方の所持機である「X-E4」に装着すれば、500gを切る手軽さ。
※ボディ364g(バッテリー&SDカード含む)+レンズ135g=499g
首にかけても負担が軽くなり、より気軽に持ち出せます。
ちなみに、「X-M5」のボディは355gなので、こちらも500gを切っています。
(E4とM5の重量差が9gなので、あまり感覚は変わらないかと…汗)
ワイド端だと"ほぼ"マクロレンズ
このレンズの大きな特徴の一つが、ワイド端での最短撮影距離が13cm。
手軽にハーフマクロとして使えます。
しかも軽量なので、片手持ちでも被写体に寄れる他、最大開放F3.5でそこそこボカすことも可能です。
植物やグルメ、フィギュアなどの小物撮影にちょうどいいくらいです。

廉価版クラスにしては珍しいパワーズーム
本レンズが登場するまでは、XFレンズですら搭載されていなかったパワーズーム(PZ)。
新品価格4万円台ながら、初めてこのレンズに搭載されました。
PZは特に動画のズーミングで有効。ズームリングを1cm弱回すことで、ゆっくりスムーズなズーミングが行えます。
ズームリングが止まるまで回せば、高速でズーミング可能です。
ただし、持ち運び・レンズ交換の際は電源を切らないと収納されないので注意。
フレアは被写体次第、撮り方次第で決して悪くない
本来はカメラ内のイメージセンサーに太陽光を当てるのは良くないですが、希に太陽光等の強い光を利用してのフレアも入れたい時があります。
フレア低減もレンズの重要な性能の一つですが、このレンズはそこまで求めるまではないかと個人的に思います。
後述しますが、そもそもレンズフードが付属していないため、判断は難しいかもしれません。
しかしながら、フレアを入れての撮影は気にならない程度かと思います。(個人差によりますが)

付属していないレンズフード、社外品のクラシカルを装着
レンズフード・フィルターは、別途Amazonよりこちらを購入しました。
レンズフード
F-Foto クラシックメタルレンズフード NHW52Bレンズフィルター
K&F CONCEPT NANO-Kシリーズ 薄枠 18層コーティング

標準ズームレンズでは定番の花弁型ではなく、側光に弱いのがデメリット。
しかし、手軽に持ち出せる点では最大のメリットと思っています。
お値段ならでは?と感じるデメリット
他では散々言われているであろう、このレンズのデメリット。
以下の点が挙げられます。
鏡筒・マウント部ともにプラスチック製。特にマウント部においては、レンズ交換時における擦り減りが起きないか気になります。
(装着・取外しはゆっくり行なっています)パワーズームの挙動が気になる(動作音が大きい、電源操作時の収納・展開が遅い)
手ぶれ補正は、XFレンズと比べてやや弱い?(あくまで個人的な感覚)
レンズフードが同梱されない
T側において、AFが迷うことがある(小さい被写体)

(検証のため、意図的に行なっています)
デメリットを理解し、割り切りが出来れば使える
本レンズは価格・性能、そして鏡筒の材質からして、お値段相応なところがあるし、お値段以上と言えるところもあります。
しかし、このお値段にしてコストパフォーマンスの高さはこれ以上ないものと思います。
鍵は、ユーザがどれだけ割り切って使うか。
割り切って使えれば、普段使いには最高のレンズだと思います。
今後もX-E4とこのレンズで、気軽にスナップを楽しみます。
お読みいただき、ありがとうございました!
いいなと思ったら応援しよう!
