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「マルチマウント」によるカメラの使い分け

私は撮影業務および作品づくりにおいて、現在2社3台のカメラを使用しています。
業務中に万が一があっても支障がないよう2台用意しているのですが、業務内容別にもカメラを使い分けています。
今回は、メーカー2社のカメラを持つ理由と目的を紹介します。

※本記事はあくまで私なりの方針なので、軽く流していただければ幸いです。

「マウント」とは

カメラとレンズの接続部を「マウント」といいます。
異なるメーカーはもちろんのこと(※1)、同じメーカーでも方式が異なったりしています。

「バリューアングル」の図解(PROFIFOTOより引用)
https://www.profifoto.de/neuheiten/kameras/2019/06/14/wertewandel/

上の画像はカメラ系サイト「PROFIFOTO」から「バリューアングル」というマウント方式ごとの性能の指標です。
そもそも富士フイルムが「Xサミット」という動画内で紹介しているコンセプトなのですが、この図だけでもいかにマウント方式の数が多いかを表しています。
※性能の話はテーマから外れるため、今回は紹介しません。

これだけ方式が違うのですから、当然カメラ本体・レンズ選びも別々に揃えないといけません。
経済的に負担が大きいのですが、人や場合によっては使い分けする必要が出てくる場合があるのです。

※1:異なるメーカーでも、同じ方式を採用していれば共通使用できるマウントがあります。

  • MFT(マイクロフォーサーズ)
    パナソニック、OMデジタルソリューションズ(OMDS)

  • ライカLマウント
    ライカが規格策定・開発のフルサイズセンサー対応マウント
    2018年にパナソニック、シグマも参入し「Lマウントアライアンス」が発足

「マルチマウント」とは

マルチマウントは、異なる複数のマウント方式のカメラを所有・使用することです。
とはいえ、例えばキヤノンでも一眼レフの「EFマウント」とミラーレスの「EF-Mマウント」「RFマウント」があるので、これもマルチマウントになります。
逆に、異なるメーカーでも「MFT」や「Lマウント」であれば、マルチマウントにはなりません。

なぜマルチマウントの話をしようと思ったのか…
キッカケは以下のブログ記事です(Amazing Graph様)

私はある意味変わった人ですので、いずれ書こうとは思っていましたが…
今回ようやくではありますが、詳しく紹介します。

私の「マルチマウント」による使い分け

私のnoteアカウントにあるプロフィール欄に記載しているのですが、現在以下の2つのマウント方式を所有しています。(合わせて目的も記載します)

  • キヤノンEFマウント(一眼レフ)2台
    学校関係の撮影、個人での作品づくりにおける予備機

  • 富士フイルム Xマウント(ミラーレス)1台
    個人業務における撮影業務、個人での作品づくり

ご存じのとおり、キヤノンは19年連続シェアNo.1で、オリンピック・W杯サッカーやラグビーなどのワールドワイドから地方までユーザーが多いことにあります。
しかし、ユーザー数が多いだけでは採用の理由になりません。
標準的な色出し・データ形式などの統一というのが最大の理由です。
もちろん、ニコンも同様です。

学校関係の撮影業務では、依頼元の写真スタジオ様より様々な条件が求められます。また、万が一に備えて2台体制+αで機材を用意しています。
写真データ販売、卒業アルバム掲載など、色出しの面で非常に重要です。

Canon EOS 6D Mark II(フルサイズ)
学校関係を中心とした撮影業務のメイン機として使用
Canon EOS 7D Mark II(APS-C)
動きののの撮影に強く、学校関係で運動会など動きのあるイベント撮影ではこちらがメイン

一方の富士フイルムですが、こちらは主に個人的な作品づくりで色出しの良さ、コストパフォーマンスの高さなどで使用しています。
(そもそも、キヤノン全体として価格が高い)
加えて、APS-Cセンサーならではのコンパクトさも理由です。
余談ですが、ボディデザインがいいので、ずっと持ち歩いて撮りたい欲求が湧いてきます。

FUJIFILM X-T2
個人的な業務およびスナップ撮影で常に持ち歩いている

個人的な業務・スナップ撮影の場合に限りますが、万が一が起こった場合はキヤノン機で行うこともあります。
私の業務はあくまでスチル撮影が中心ですが、希に動画撮影も行います。内蔵マイクの存在に関係なく、その時はステレオマイクを接続して行います。
(これとは別に、長時間撮影用にビデオカメラを持ってます)

またマルチマウントにしたのは、業務別にカメラを分けるという意味でも行っています。
服や鞄など長持ちさせるための"ローテーション"みたいなものであり、用途やコンディションに応じた選定、という意味もあります。

過去にはマウントごと"ゴソっと"乗り換え

ここからは余談です。
過去記事にも書いていますが、元々私は2010年、ソニーAマウント(ミノルタから継承の一眼レフ)α380を購入しました。これが私にとっての一眼レフデビューです。

操作性が悪いながらなんとか使いこなしましたが、ソニーがフルサイズミラーレス(Eマウント)に舵を切った影響でAマウント自体が終わったため、全部手放しました。

2015年、ソニーAマウントからキヤノンEFマウントへ乗り換え。
メーカー自体も変わったので、当然一から揃える羽目になりました。かなりの出費になりました。しかし、この乗り換えは使うほど、正解だったことを味わうことになります。

マルチマウントにするかどうかは人それぞれ

正直なところ、マルチマウントは少なくともカメラ2台+レンズ2台とお金が非常にかかるのでオススメはしません。
特に趣味で使う方には、あまり関係ないと思われるかもしれません。
私が仮に学校関係の撮影だけ行うなら、マルチマウントにする必要はありません。
マルチマウントにしたのは、業務に応じた切り替え、個人の好みによる使い分けなどが理由です。

とはいえ、カメラ業界から見てミラーレスに移行しつつあること
最近の世界的な社会情勢の変化などで価格上昇していることなどがあります。
なので、この先マルチマウントで続けるかどうかは体力次第、業務内容次第で方針を変えるかもしれません。
私個人にとって、悩ましい問題です。

お読みいただき、ありがとうございました。
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会場カメラマン・ナベゾー
私自身の作品づくりはもちろん、カメラや写真の明るい未来を信じて活動します。 いただいたサポートは、喜んで有効に使わせていただきます。