君は自分のありがとうや好きの威力を知っているか
陰褒め、という言葉を知っているだろうか。
陰口の反対で、本人がいないところでその人の事を褒めることだ。
先日、この陰褒めに軽々と胸を撃ち抜かれた。
とあるオンライン講座に出ていた私は、ご機嫌に喋り散らかした後、リミットの時間が来たので退出しようとしていた。
すると、主催されていたAさんに、「あ、hiRoさん」とひき止められた。
なんでっしゃろ、と退出の赤いボタンを押さずに待っていたら、Aさんはニコニコしながらこう言った。
「前にオンラインで一緒になったBさんやCちゃんが、『hiRoさん素敵だよね〜』って言ってたよ。この講座も、「hiRoさんくるよ!」って言ったら、参加しようかな〜って迷ってた」と教えてくれた。
まじか。
え、まじか。
ちょっともう一回言ってくれない?
「えー嬉しいですー。私も是非ご一緒したいと、お伝え下さいね」
ありがとうございます、では、と、紳士的な笑みを浮かべつつ爽やかに手を振って、退出ボタンを押す。
直後、椅子の背もたれに盛大にのけぞって顔を覆った。背もたれ折れちゃう。
え〜〜〜そっか〜〜〜〜
いやー参ったなーーーそっかそっかーーー
あーーーーMOTEKI来ちゃうかなーーーーー
うわめちゃくちゃ嬉しい〜〜〜〜〜〜
もうニヤケが止まらない。素敵だって。素敵だって言われちゃった。へへ。
もしかしたらAさんがちょっと盛って言ってくれたのかもしれないけどそんなの関係ねぇ©︎小島よしお。最高に調子に乗っている。
褒められたいアワード金賞受賞の私としては、褒め言葉はいつどんな時でも、腰を落として両手で迎えに行って確実に捕球する。当然この言葉もガッチリ捕球した。最早私のボールでなくても果敢に捕りに行く勢い。
ニヤニヤしながらキッチンに行って水飲んで、一息ついてからいそいそと脳内に格納しました。
今日一日ふと思い返したので、脳内で取り出しては噛み締めている。
スルメも真っ青なくらいパッサパサになるまでしがみまくってる。全然まだ味する。
褒め言葉とか好意の言葉って、かくも強烈なものだ。
それが又聞きならなおさら。
ちなみにこれ『ウィンザー効果』といって、第三者から間接的に情報が伝達することによって、より信憑性や信頼感が増すという心理学的に効果が立証されている事柄らしい。
口コミやレビューなんかはこういうやつよね。
まぁ何が言いたいかってさ、「好き」とか「気になってる」とか「ゆっくり話したかった」とか「会いたい」とか、もっと言った方がいいと思うよって話です。
私は我慢できなくて陰褒めでなく直褒めしてしまうタイプだが、目の前だと緊張してしまって好意を伝えられないような上司とか目上の人には、周囲の人に話しまくってその人の耳に入れるように噂流しておくのがいいのかもしれない。
いやーーーーー2021年上半期、この褒め言葉で生きていけそうです。
私ももっと遠慮なくゴリゴリに陰褒めしよっと。
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