- 運営しているクリエイター
2022年5月の記事一覧
またきっといつかどこかで 8
「山さん、ふきこぼれやらん?」
それは、高校時代の同級生からのメールだった。
相田君
彼は芸大生になっていた。
ふきこぼれ
高校時代、JamFilmsをはじめとして
サブカル界隈でショートフィルムや小劇団が
流行っていた頃、
その空気感に憧れた僕達は、
「ユニットを組む」ということがしたくて
その時仲が良かった数名で何をする訳でもなく、ユニットを組むことにした。
結果、みんなで遊んだり、
またきっといつかどこかで 7
「やまもっちゃーん」
「おお、桜庭、どうしたん?」
「あのさ」
「ん」
「ランランのことなんだけど」
「うん」
「やまもっちゃん、今は友達って感じだって」
「うん、、、は?」
「今はまだ友達って感じだって」
「え、お前、ほんとに聞いたんか?マジで、いや、バカなの?」
「まあまあ、次行こ、次!」
「俺ですら返事まだ聞いてないのに!」
「ははは、まあいいじゃん」
「いや、ちょ
またきっといつかどこかで 6
えー
あのー
「なになにやまもっちゃん」
「早く言えよ」
えーとですね
好きかもしれん
僕は仲のいい同回生2人と学食を食べていた。
「え、なに、誰?」
ランラン
「えー!やまもっちゃーん、恋してるねー!大学生!」
キミも大学生やろ
「そうなん?え、いけるか向こうに聞いてやろうか?」
いや、デリカシーっちゅうもんがないんか。
そもそも向こうは先輩と付き合ってるし。
「へーそ