シェアサロンを4年やったので、シェアサロン運営とこれからのことを書く。(長文です)
シェアサロンを始めて令和2年8月31日で丸4年立ちました。
ちょうど一年前にも3年やってみて思うことを投稿してそれなりの反響がありましたので、今回も一年の総括として思うことを投稿したいと思います。
それと、文章が長くなってしまいますが、自分自身の投資の方向性と自分が思う美容室の方向性についてなどいろいろと書きたいと思います。
まずはシェアサロンの純利益ですが、去年9月1日から今年の8月31日までの一年間は前年比で約マイナス17%ほどでした。
原因は新型コロナウィルスに対する緊急事態宣言の影響が一番の理由ですかね。
当シェアサロンの売上は利用者さんの売上に比例して増減するように設定していますので、自粛によりお客さんが来ないことで売上が下がってしまったのは致し方ないかな、と思います。
売上が大きく下がったのは今年の3月、4月で、5月以降は前年より少し低いくらいでしたので、現在売上はほぼ元に戻ったといってもよいと思います。
コロナの実態がわからない3月ごろは、この先どうなるか?不安でしかたなかったですが、以外と早く売上が戻りホッとしました。
しかし、まだまだ油断禁物で、冬の寒い時期にまたコロナが蔓延するかもしれませんし、当店の中でクラスターが発生するかもしれません。
こればかりは、自分だけが感染拡大の予防をしたところでどうにかできることではないので、もし本当にクラスターが発生したとしたら、店を運営する上でその影響ははかり知れません。
ほぼ、運。ロシアンルーレット。
それにはかなりビビってます。
とにかく、みんなで予防するしかない、という感じでしょうか。。。
さて、一年間の総括ですがなんやかんや言っても、今年はコロナでいろいろなことが浮き彫りになったような、そんな一年間でしたね。
運営側として問題になったのは、コロナ対策で自治体が休業要請を出した場合に、利用者がいるのに店を閉めていいかどうか?というのがありました。
もし店を休業する場合に、利用者と運営側で意見が異なるときはどうすればいいだろう?どう納得させればいいんだろう?など、いろいろと考え、悩まされました。
結局、自治体からの休業要請は美容室に関してはなかったため、休業をすることはなかったのですが、仮に休業要請や指示が出た場合は混乱必至でしたね。
ただ、休業はなかったですが、世間の自粛ムードが強くお客さんが来ないという事態になり、それはそれで利用者さんにとってはしんどい日々を過ごすこととなったと思います。
当店としては不測の事態ということで、利用者さんたちに当面を乗りきって頂こうと、4月だけですが前年比マイナス分を支給還元することにしました。
少しは運営側の責任は果たせたかなと思います。
他には衛生管理の甘さだったり、新たなリスクに対するヘッジの必要性だったり、資金管理だったり、いろいろと考えさせられました。
それら足りていないものに対しては粛々と対処し、事なきを得ました。
やっていることは投資そのものですね。
今回のことで店舗運営で自分の身体が動かなくなって仕事ができなくなるリスクの他に、外部要因でお客さんが来なくなる、ということもリスクの一つに加えられることになりましたね。
保険で賄える所はヘッジしつつ、できない部分はキャッシュに頼るしかありません。
ですので、手元資金はそれなりに準備しておく必要があると再確認しました。
今期一年間の店舗運営についてまとめると、不確実要素によって売上が下がり、これからも下がる可能性があるから、今までと変わらず固定費は抑えて、リスクには保険をしっかりかけて、コロナが蔓延しても非難されないようにちゃんと衛生管理して、借金せず、キャッシュは残しておけ、とこんな感じですかね 笑。
さて、私が思うこれからの美容室のあり方ですが、コロナが拡大したことで、色々と変化が起きるのではないかと思います。
衛生面では今までのような衛生管理では感染予防にはならず、感染拡大予防に適応するような正しい衛生管理が求められます。
コロナに対する衛生管理を世間の厳しい目が監視しているということでもあるので、コストをかけざるを得ないのではないでしょうか?
そうしなければお客さんが離れていく、または、選択肢から外される、ということが起きると思います。
というより、もう実際に起きていると思います。
そしてもう起きているといえば、クレジット決済やキャッシュレス決済などのタッチレス決済の未導入店舗も多くのお客さんが店を選ぶ際の選択肢から外していますよね。
ですので、世間の風潮に最低限合わせていかないと、淘汰される確率が高くなると思います。
衛生管理等にはいろいろと費用がかかるし、クレジット決済も手数料がかかるから導入はちょっと。。。と思う方もいると思いますが、逆に今ならそれを価格に転嫁するチャンスなんじゃないかなとも思います。
コロナ対策に関して費用がかかることや、お客さんの安心安全を守るための値上げは致し方ないと、世間様は思っているはずです。
この際みんなで一斉に値上げしようぜ!まじで 笑。
資金が必要と思いますが、今なら持続化補助金もありますので、申請が通れば少しの資金で環境を万全にすることができますので、やるべきと思います。
あと、最近のニュースで気になったのは、シェアサロンのトップランナーであるgo today 社が10億円の資金をエクイティで調達したことですね。
このニュースで私が思ったことは、美容室の多様性を受け入れる人たちが増えて来ている、ということですかね。
美容業界も世界的な風潮に歩調が合ってきているとでも言いましょうか?それでもまだまだ閉鎖的保守的な業界ではありますが、美容師の働き方の一つとして、フリーランスが認知されてきているということなんじゃないかなと。
あと基本的には美容室というのは個人が銀行や公庫からの融資(デット)で立ち上げることが多いですが、今回はエクイティです。(以前もあったと思いますが。)
外部からの大きい資金をエクイティで調達できると、運営側はダイナミックな投資が可能になりますので、世の中に新しい価値観が生まれるんじゃないか?と期待しています。
ただ、実際にはまだまだ課題は沢山あると思います。
シェアサロンの弱点と言いますか、私自身もひしひしと感じている所が多々あります。
そこを解消しない限り、シェアサロンのさらなる発展は難しいのではないか?とも思っています。
それはフリーランス美容師の弱点ともリンクしていると思います。
その点についてはまたの機会に書きたいと思います。
最後に私の今後の投資の方向性についてです。
今年6月久々に土地を購入しました。
コロナ禍で値下げされた所にさらに指値をして、割安で購入できました。
7月発表の路線価から算出した実勢価格は購入価格より300万ほど高いです。
なかなかよい取引ができたと思います。
この土地には私の妻の兼ねてから希望である店舗兼住宅を建てようと思います。
予定では来年3月着工で完成は7月になります。
私自身、実は店舗兼住宅は昔から大反対でした。
理由はいろいろとありますが、一番はリセール価格が安くなることですね。
中古の店舗兼住宅が欲しい人は限られます。
ということは、値段を安くしないと売れないということです。
あとは、店舗が求められる立地と居宅が求められる立地が真逆、ということです。
店舗が求められる土地は高いです。
ということは居宅にするには高過ぎてもったいない。
居宅が求められる土地は住宅地になります。
そうすると今度はお客さんが店を見つけづらい。
このような相反するものに大金を使うことにどうも気が向きませんでした。
しかし、現在の店舗の繁栄条件に立地はそれほど関係ないのかな?とも思い始めてきました。
もちろん、限度はあります。
いくら立地は関係ないといっても、人が集まらない要素のある土地は論外です。
ですが、ある程度認知度の高い場所であれば、住宅地であろうとも問題ないんじゃないかな?と思うようになってきました。
特に美容室であれば、アクセスが難しすぎなければ、大丈夫だと思います。
むしろ、立地がよすぎて駐車場のない繁華街より広い駐車場の取れる一本入った通り沿いの店、のほうが今は好まれるんじゃないかなと。
店舗としてある程度機能するのであれば、例えば将来身体が動かなくなって働けなくなったとしても、テナントとして貸すことが出来ます。
さらに歳をとって子供たちが巣立ったら、駐車場に平屋を建てて自分たちはそこに住み、店舗兼住宅を貸すもよし、店舗と住宅それぞれで貸すも良しです。
別々に貸せるように、水道、電気、燃料等はメーターを分けるように作るつもりでいます。
ということで店舗兼住宅のデメリットよりも意外とメリットも大きいんじゃないか?いうことで、その方向に舵をきることにしました。
お金の事情もそうですが、なによりも家族が大喜びしているので、それだけでもよかったかなと思います。
それとはまた別の話ですが、今年、私の母が施設に入りました。
至って元気ですが、今年78歳となり、一人で生活していると何かと心配をかける、ということで自ら施設に入居することになりました。
そこで、実家の処遇について一任されたのですが、家具や物で溢れた古びた住宅を実際に見て、残された家を処分することの大変さを容易に想像できました。
更地にして売るにも、壊すための費用がかかりますし、中の物を整理するにも、時間とお金がかかります。
正直、不動産投資のこれまでの考え方を改めなければならないと痛烈に思いました。
買うにもお金がかかりますが、売るにもそれなりにお金がかかります。
もし売れなければ、自分の子供に迷惑をかけることになりますよね。
ですので、子供のことを第一に考えた投資をしていこうと思います。
具体的には換金しやすいものかつインカムがあるものとして以前から投資しているJ-REITに余剰資金を投入しようと考えています。
もちろん今後、美容師のフリーランス化が進むことになるなら、シェアサロンも作りたいなと思います。
最後は日記のような感じになりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございます。
前々回に投稿した、シェアサロンを始める時の費用、についてのnoteが地味~に売れています。
シェアサロンも店舗兼住宅も美容師が資産を作る上で確実な投資であることに私自身迷いはありません。
シェアサロンもそうですが、今後は店舗兼住宅についてのレポートも投稿したいと思います。
コロナで大変ですが、私の投稿がためになると幸いです。
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