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地滑り対策工事 ふとんかごの施工不良

・布団籠の通りが悪い

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・2月の施工直後と6月の写真を比べてみると、どちらもふとんかごが前後に波打っているのが分かる

・凍結等が原因ではなく施工に問題があると考えられる

・高さが一定になっていない

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・ふとんかご の高低差が大きい
・床こしらえがしっかりを行われてなかったと思われる

・錆の発生が見られる

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・ふとんかご の中に入れられたエクスパンドメタルに錆が発生している
・左側のエクスパンドメタルは溶融亜鉛メッキがされており、左側のものは施工後
 数ヶ月で錆が発生している
・恒久的な構造物に数カ月で錆が発生する材料を使うことは不適切と考える
・後で説明しますが、エクスパンドメタルの使用自体にも問題がある。

・ふとんかご が傾いた状態で施工された

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ふとんかご が2度、4cmくらい下がった状態で施工された

・ふとんかごの変形

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・バックフォー(重機)で石を入れて、カゴの高さより石が高い状態で無理やり蓋を閉めたため、ネットが大きく変形している。手作業で石の入れ替え等をすれば変形を防げるのに手間を惜しんで荒っぽい作業が行われた結果、ネットの変形が数多く見られる。

・ネットの変形だけでなくネットを固定するコイルだけでは上蓋と前面、側面の蓋の間に隙間が開いてしますので、本来使用しない結束線(細い針金)」が使用され
しかも耐腐食性がない針金なので錆びてしまっている。

・小さすぎる詰石、大きすぎる詰石

”北海道建設部土木工事共通仕様書”では、ふとんかごに使用する詰石のサイズは
15〜20cmに規定されているが、それよりも小さい石、大きい石が多数含まれている。

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・工事にあたって厚真町が規定よりもゆるい基準で15〜30cmの石の使用を認めているが、緩められた基準さえ満たさない小さな石、大きな石が多数含まれる

・特に、大きさが15cm以下の石はネットを容易に素通りしてしまう。これを防ぐために本来使用しないエクスパンドメタルを使用しているが、溶融亜鉛メッキがされていないので、施工後半年も経っていないのに赤錆が発生している

・業者は、ふとんかごのふくらみや通りを出すための「創意工夫」と言っているが、小さな石が外にこぼれ落ちないための対策だと思われます。また、エクスパンドメタルを使用しなくても丁寧な作業をすれば、ふくらみも通りも満足に仕上げることは可能だと思われますし、実際の施工完成品を見るとふくらみや通りがかなり悪く単なる言い訳だと思われます

・石の形状

・ふとんかごに使用する石は”玉石”と厚真町の集計リスト(材料)に記載されていますが、玉石でも割栗石でもない”ごろた石”が使用されていた

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・ふとんかご に使用された石は大きさが規格外だけでなく、形状が薄っぺらかったり、長細かったりして、詰石としては適さない石が使用されていた

・間隙が大きい

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・手が奥まで入るほど間隙が大きい

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・間隙が大きいだけでなく、縦に一直線に積んであり、石と石の噛み合わせがなく横への抵抗が小さい

・2021年7月9日 復興委員会のまとめ

・施工者の岩倉建設は、ふとんかごの施工やり直しを受け入れました。
・問題点

1、床こしらえを転圧をしっかりとかけて行うと言っているが、話し合いの中でふとんこごの最下段は石の入れ替えだけで行いたいと発言している。矛盾した発言なので、全てのふとんかご を撤去し、床こしらえをしっかりとしてから布団籠の設置を行うことの確約を取り付ける必要があると思います。

2、本来、詰石は150mm〜200mmと規定されているのですが、厚真町の発注段階で150mm〜250mmになっています。蛇籠の規格が使われているので本来の数値より大きな石が使用できることになっています。さらに施工段階で300mmまで基準をゆるくすることを町が認めています。結果的に2段階基準が緩められているにもかかわらず、やり直し工事では概ね300mmで施工すると主張されました。
「概ねとは? 具体的な数字で答えてほしい」と質問しましたが、具体的な数字で
答えていただくととはできませんでした。

本来の基準値を大きく緩めた大きささえも守らないで施工して、それが原因で最工事をしようとする業者が、「概ね」という曖昧な基準で最工事をすれば、最悪同じ石材を使って詰め方を丁寧にすることで終わらすということも考えられます。

3、ふとんかごは荒い工事により大きく変形しています。これをそのまま使ってやり直すことは問題があると思われます。全量取り替えか、少なくとも変形がないものを再利用するにすることを希望します。

4、上記内容も含め具体的に数値を明らかにした内容を文書にしてから再工事を始めることが必要と考えます。

・2021年7月27日 復興委員会のまとめ

・岩倉建設が”ふとんかご”本体、吸い出し防止シートの全量取り替えに同意しました。
・北海道建設部土木工事共通仕様書では、15〜20cmの石を使用することになっていたが、厚真町の仕様書では15〜25cmになり、その後の岩倉建設と長との話し合いで、さらに15〜30cmに基準が緩められています。しかし、国土交通省、北海道の仕様書でジャカゴは15〜25cmですが、ふとんかごは15〜20cmと基準が厳しくなっています。

 「ジャカゴ」「ふとんかご」規格が違うのには理由があるはずであると考え
 町に見解を求めたところ、北海道を通じて国土交通省に問い合わせ中との回答で
 した。

・まとめ

・工事全体に言えることは、手間を惜しんで通常考えられないような工事が行われていることです。この工事は、厚真町による検査も行われていますが、職員は目視できるサビや石の大きさ、形状、かごの変形や大きすぎる空隙等の指摘を何もしていません。形ばかりの検査と言えると思います。

・この状況では、恒久的に安全が確保されるとは考えられませんので、工事のやり直しを復興委員会としては希望しています。

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