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『ならの大仏さま』
いまからおよそ1300年前の752年4月9日、奈良・東大寺の大仏が完成し、開眼供養会が行われました。聖武天皇は、当時の不安定な社会を仏教の力で救おうと、一大事業として大仏を作ることを考えたといわれています。
加古里子先生の『ならの大仏さま』には、この大仏がどのようにしてできたのかその社会的な背景や、建立にあたっての工程や材料のことまで、非常に詳しく、わかりやすく描かれています。巨大な大仏制作にかかわった人々の働く様子が生き生きと絵に落とし込まれていて、そのときの喧噪までもが伝わってくるようです。
この本を読んだ方々からも「児童書ですが、大人の鑑賞に堪える本です。そして、子どもが読んでもわかりやすい」「話の中心は大仏様なのですが、様々な人間の姿が描かれています。本文最後に書いてあるとおり、そこにはこれから生きてゆく上での糧にしてほしいという願いが込められていると感じました」等の反響をいただいております。
不安定な社会情勢は昔も今も変わりませんが、大仏さまには、これからもわたしたちを見守りつづけてほしいと願ってやみません。
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