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普通選挙の日(2月20日)
1928年の今日(2月20日)、第16回衆議院議員総選挙が行われ、日本初となる普通選挙が実施されました。それまでの選挙は一定額以上の納税をしている25歳以上の男性が条件でしたが、この日を境に25歳以上の男性すべてが選挙ができるようになったのです。
有権者が増えたことで、さまざまな立場の人々の意見が反映されやすくなった選挙ですが、「民主主義」とは一体なんなのでしょうか。
かこさとし著『こどものとうひょう おとなのせんきょ』の舞台は、児童館前の公園。公園という限られた空間のなかで、みんながそれぞれ楽しく遊ぶためにはどうしたらよいのかを投票して決めることにしました。
多数決で決まった遊び。本来ならばそれで一件落着ですが、今度はみんなが楽しく遊べる場ではなくなってしまいます。多数決で決まったのになぜうまくいかないのでしょうか。
この本は、最も大切な「民主主義の真髄」をとりもどしたいという願いでかいたものです。
「民主主義のヌケガラ」と後世から笑われないために、私たち自身が反省したいと思っています。
かこさとし
かこ先生のやわらかな語り口のなかに、民主主義のあり方についての強い気持ちを感じる絵本です。