20181207
早起きしようと思っていたのに、夢うつつなままなかなか布団からはい出ることができない朝だった。今日は、寒くなる感じがする。鼻の頭がつんと冷たい。
空は、まんべんなく薄く曇ったやさしい色をしてる。カマンベールの外側みたいな色、と思ったのは、朝食のチーズが楽しみだったからだ。
昨日買った400円が100円になっていたチーズのアソートを、焼いた丸パンと交互にかじりながら食べる。ラムレーズンとクリームチーズの安定したおいしさよ。
あとは、昨日終わらなかった仕事を昼までに間に合わせるべく淡々とやって納品。最近まじめで自分でもおどろく。
昼過ぎ、同じく仕事を終えたうめと大和八木に向かって出発する。大和八木駅の真ん前、橿原市役所分庁舎が入ったミグランスという施設まで歩いていく。片道6km、1時間半くらいだろうか。途中、街猫の「ココ(ココイチが近くにあるので)」をもしゃもしゃとかわいがる。
ミグランスという施設の一階にはおしゃれなカフェレストランが入っているので、そこでお昼を食べようということになる。というわけで奈良食堂さんへ。
ランチはだいたいのメニューに奈良産の野菜を使ったサラダバーがついている。それはいいのだけど、メインのポークソテーのソースがとても甘くてすこし残念。せっかく奈良産のおいしい食材を集めて提供しているのだし、もっと素材感があってもいいのになぁと思う。
外へ一歩踏み出すと、ぴゅっと冷たい風が抜けた。マフラーを首元にもこもこにして、また歩いて帰る。
帰り道、いつもとはちがう道で遠回りする。家々の間を通り、あれは煮物おしょうゆのにおい……なんて鼻をふんふんしている間に、いつのまにかいつもの道につながっている。
ところで、奈良にはまろ眉もよう柄の猫が多い気がする。勝手に”まほろば猫”と呼んでいるのだけど。
ショッピングセンターなどに寄り、服を試着するものの結局買わずに、牛乳と市の指定のゴミ袋とラップだけ買って帰ってきた。なんだかんだ買わず帰るのが一番好きだ。
帰ってからもこまごまとした仕事をする。
昼食のサラダバーを欲張りすぎてお腹が空かないので、スープだけにすることにする。ゆで塩豚でとったスープに、消化にもやさしいカブをすりおろして加える。椀のふちに、ゆずこしょうを添えておき、やさしい味とぴりりとしたからみを交互に味わえるようにした。
最近暖かかったけれど、やけに冷える夜、すりながしたカブが胃に落ちてすとんと落ち着く。外食したら、一食は温かく、消化のよいものにすると、ちゃんと翌朝起きるときにいつもの調子に戻りやすいということを、30超えて身に染みる冬。