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里山留学で挑戦!吹屋ふるさと村の間借りカフェ運営記

こんにちは!
「高梁 大人の里山留学」1期生の大濵です。
今回は私が吹屋ふるさと村滞在中に体験した『3日間のカフェ運営』について振り返ろうと思います。



実施概要

期間:2024年11月19日、20日、21日(3日間)
場所:金子や
主な提供内容:限定フードメニュー1種、ドリンク各種

「金子や」とは?

吹屋ふるさと村に存在する建物の一つで、以前は飲食店として営業していました。現在はレンタル可能な空間として運用する他、かまどを使った炊飯やイベント開催など地域文化を体感できるスペースとして、多くの人が自由なアイデアで活用しています。

金子やでできること

【1】スペース貸出

ワークショップやイベント開催など、1日〜数か月単位でさまざまな活用が可能です。
利用条件・ポイント
・料金:2,000円/日(内容によって変動あり) ・現地下見から約2~4週間で利用可能
・飲食を伴う場合は食品衛生責任者の資格が必要

【2】かまど炊き体験

里山の暮らしを肌で感じられる人気の体験。昔ながらのかまどを使って、薪でご飯を炊く体験ができます。

利用条件・ポイント
・料金:2,000円/日(お米3合、たまご、お漬物付き)★おかず持ち込み自由
・火入れからの体験が可能(スタッフの補助あり)
・屋外実施のため雨天中止
・一日一組限定


実施までの流れ

今回体験した「金子や」の施設を利用したカフェ運営の話を中心にお伝えします。

事前準備

試作段階のメニュー。
「パンとコーヒーを楽しむワンプレート」が
コンセプトでした。

・利用相談、諸条件の確認
はじめての利用を検討される方は、本記事の最下部記載の連絡先に連絡してみてください。やりたいことが決まっていない場合はどのような形でスペースを利用するかという企画考案からスタートします。具体的なアイデアがまだ固まっていない場合でも、どのような形でスペースを活用するかの企画立案からサポートをしてもらえます。
「金子や」は1日単位で利用できるため、イベント企画に慣れていない方でも気軽にトライできるのが魅力です。

今回は「カフェ運営」という企画が固まっていたため、提供したいメニュー内容や開催イメージを大場さんに共有し、フィードバックをいただく形で打ち合わせを重ね、具体的な営業計画を詰めていきました。

・オペレーションの確認
入店から退店まで、ひととおりの対応フロー、席数や動線にあわせて注文受付から提供までのタイムラインを確認します。可能な場合は実際に現地に足を運び、大場さんに普段どうされているかを教えてもらう機会を作ると安心です。

・メニュー試作~予行練習
もともとカフェ営業されている「紅や」のメニューはそのままに、オリジナルのフードメニューを1品加え、今回のカフェメニューとしました。
「金子や」には調理に必要な環境(ガスコンロ、電子レンジ、トースター等)がひととおり揃っていたので、メニューの選択肢は幅広く考えることができました。

メニューが決まったら必要な材料を取りまとめ、仕入れを行います。食材を使用する場合は賞味期限、使用日の数日前から店舗に保管させてもらえるか等を確認しながらスケジュールを立てると良いかと思います。

・告知
A4サイズの告知チラシデータを作成し、SNSやLINEでの宣伝。加えて吹屋ふるさと村の皆さんにも協力いただき、近隣の店舗や施設にチラシを掲示しました。

・釣銭の準備
オープンの数日前に少し慌ててしまったのが、釣銭の準備でした。メニューの価格設定によって使用頻度の高くなる硬貨や紙幣は異なります。価格設定と来客数を考慮し、余裕をもって用意しておくことをおすすめします。特に小銭は不足しがちなため、細かい金額にも注意を払いましょう。

当日(3日間)

・店内清掃
期間中は、カフェ開店時間の約1時間前を目安に到着していました。鍵開け作業は大場さんに教えてもらえるので困ることはないと思います。店内は掃除機と拭き掃除、店外は掃き掃除といった具合で、一般的な店舗の開店準備とほぼ変わりありませんでした。

・メニューの下準備
清掃が終わり次第、可能な範囲で提供メニューの下準備を行っていました。営業時間は想像よりもどたばたしてしまい、下準備の重要さを感じました。

利用後

・スペース清掃、撤収作業
営業終了後は、スペースの清掃と撤収作業を行います。

・経費精算
最後に経費の精算を行って終了です。材料仕入れや施設の使用料など、かかった支出を項目別に整理し、利益を計算します。Excelやスプレッドシートを使って記録しておくと分かりやすいです。今後の改善点も見える化することで、次回へのヒントを得ることができました。


まとめ

「金子や」を選んだ理由

プロジェクトに参加した当初は「何かイベントを開催したい」という漠然とした思いだけでした。それがカフェ運営という形に結びついたのは、現地での人や場所との出会いがあったからです。

滞在1週間目、まずは地域や人々のことを知ろうと毎日吹屋ふるさと村を散策していたなかで「カフェ紅や」を知りました。それまでは店の前を何度か通り過ぎるだけでしたが、初めて扉を開けた瞬間、まるで別世界に迷い込んだような衝撃を受けたことを今でもよく覚えています。

店内には、その分野に詳しくない人でも楽しめるような貴重なコレクションが所狭しと並び、まるで巨大なおもちゃ箱の中にいるかのような感覚!多種多様なアイテムであふれていながら不思議と統一感のある空間に、重厚なレコードのサウンドが響き渡っていました。

店の奥では、一人の男性が遠くを見つめながら楽しげにタバコをくゆらせていました。
彼こそがオーナーの大場さん。

たちまち魅了された私は「この空間で仕事をしてみたい」という思いに駆られました。幸いにも大場さんが快く提案を受け入れてくださり、オペレーション研修が始まります。楽しい時間と新しい発見が続くなかで斜め向かいの建物「金子や」の存在と、そこが利用可能な施設であることを知ったのでした。

最後に

吹屋ふるさと村では、岡山県高梁市が提供する「高梁 大人の里山留学」という1〜3か月の滞在を通じて地域との関係を築くプロジェクトをはじめ、地域全体で移住支援や関係人口の創出に力を注いでいます。里山の穏やかな空間で癒されながら、自分だけの特別な時間を過ごしてみたいと思った方は、ぜひ「吹屋に住んでみん会」までご連絡ください(^^)♪



「金子や」利用に関する問い合わせ先

運営者:大場 正康
連絡先:090-2001-7202
Instagram:@cafe_beniya

(文:大濵 萌)


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