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ふきやde二拠点生活をしてみて

皆さんは「岡山県」というとどんな場所を思い浮かべますか?
JR岡山駅からすぐ近くの岡山城や後楽園、倉敷美観地区などの皆が知っている素敵な観光地ではないでしょうか。
実は私も最初はほかに思い浮かびませんでした。静岡に住んでいることもあり、岡山の地に降り立ったことすらありませんでした。

そんな私が吹屋という場所が存在することを知り、吹屋を大好きになる、というよりも懐かしさを感じて安心できる場所になるとは!本当に自分でも思いがけない人生や生活になっていることに驚いています。

数年前まで関東方面に住んでいた彼が夏休みを利用した一人旅の途中で、ふと導かれるように立ち寄ったのが吹屋ふるさと村でした。
そこは岡山駅から車で北西方面に1.5時間から2時間離れている山の上の場所で、なかなか何かの目的地の道中で立ち寄るという場所でもなく、まさしく導かれるようにという表現があっていると思います。

最初は日帰りの予定が村の方々と親しくなり、滞在することになってからわずか数日で、彼は移住を決めてしまいました。驚きの報告に私は気が動転、しばらくは食事ものどを通りませんでした(笑)
でも、いろいろな話を聞いてみると、移住者のための空き家をしっかりと整備してくれていて、生活用品等も村の人たちが融通してくださっているようで、仕事のめども立っているみたい。
一番安心したのは、村の人たちが新しい仲間を気持ちよく自然体で受け入れてくださっている様子が手に取るように分かったことでした。

前置きが長くなりましたが、そんな思いがけないご縁から、私も吹屋ふるさと村に足を運ぶようになりました。
一番最初に訪れた時の“驚き“なのか“感動“なのか、“不思議な気持ち“としか言いようのない感情は今でも忘れられません。
圧迫感がない低山に囲まれ、大きくて清らかな高梁川を見ながら車を走らせて、やがて山道に入ったのちそこを抜けると突然(!)視界が拓けて忽然と現れる弁柄色の村『ジャパンレッド備中吹屋』
青い空がとっても近くて、空気がとっても澄んでいて、自分の中の触角がぴんとクリアに張ったような街だなあという感想は、今でも訪れるたびに感じています。

現在私は静岡在住なのですが、今は月に10日ほど吹屋を訪れ、快適で楽しい生活を送っています。岡山と静岡はどこか似た空気があり、とても心安まる場所です。
吹屋はガイドブックにも載るような観光地で、個性的な飲食店やカフェもたくさん。今は滞在する10日間の中で、そんなお店で働かせてもらって、たくさんのお客様を迎えるという貴重な経験もさせてもらっています。

0歳の乳児から90歳代の大先輩までが仲良く暮らす吹屋ふるさと村。
私のような二拠点生活も、きっと新鮮で心躍る生き方になると思いますよ。

(文:清水 しのぶ)

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