神様

私はどちらかと言えば暑いよりも寒い方がなんとか我慢できるが、こんなにも突然寒くなられてしまうと流石に身体が追いつかない。

ベッドの真横に窓があり、引っ越して半年以上経つが未だにその窓のカーテンを買っていないもんだからこの家で初めて越す夏は大体日差しが暑くて目を覚ますことが多かった。

そして10月。
まだ冬の入り口とすら言えないこの時期、もう既に寒すぎて眠りにつけないし、朝起きた時に布団から出られないあの感じが始まりだした。冬本番を迎える頃自分がこの家でどうなっているのか想像すると、あまりにも不安になりこたつを買おうかどうしようかと考えている。けれど、こたつがある生活を自分が送っているのを想像しても不安になる。

今日も布団から出るまでに1時間ほどかかり、天気もあまり良くなく部屋は少し薄暗かった。薄暗いと余計に寒く感じる。やっとの思いで布団から出たはいいものの、いつものように煙草を吸ったりコーヒーを飲んだりなんかしていたらどんどん準備するのが億劫になる。なんとかお風呂場まで身体を引きずりシャワーを浴びようとした瞬間。お風呂場の窓から日が差し込み始めた。

なんだかこの瞬間「神様っているんじゃないかな」とぼんやり考えてしまった。こんなことで神様がいるって思える自分の平穏すぎる思考回路に少し救われた気がする。
これからもこんなことの一瞬一瞬に神様を見つけられれば少し長く生きられるのかもね。
長く生きたいかは別として。

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