11/05
全く家から出るつもりでは無かったはずの休日だったが、なんだか家にいても何もできない気がして出掛けることにした。
実は最近絵が描けていない。描いても描いてもこれだと直感的に思えるものが描けない。こういう時がたまに訪れるがまた描けるだろうという謎の自信からかあまり焦らない。というか焦らないように少し言い聞かせているところもあるのかもしれない。
最近休みの日によく出掛けるようになった。
その理由は最近好きな人が出来たからだ。何故好きな人が出来たからという理由で外に出るようになったのかというと、もしかしたら偶然ばったり会えたりしないかななんてそんなことを考えているからで、こうやって私を外に連れ出してくれる存在ができて、やっぱり恋って良いものだなと感じさせられる。冷静に考えると出会える確率なんて高が知れているが。
そんなこんなで久しぶりに映画館へ向かった。
映画を映画館へ観にいくたび、やはり映画は映画館で観るべきで、観終わったあとの外の空気の感覚、街が少し違って見える魔法のような現象は本当に観に行って良かったと映画自体も含め思わせてくれる。
胸に刺さる瞬間を映画から見つけられると私が私の人生で良かったように思えて胸がいっぱいになる。
苦い記憶だったり思い出を肯定してくれるような映画で少しだけ救われた気がした。分からないものは分からないままでいい、消化しきれなかったからこそこんなにも残っている、残っているからたくさんの場所、瞬間からたくさんの感情が溢れ出てくる。きっと将来歳をとって訪れる新宿からはいろんなことを考えさせられるだろうと思う。新宿という街に飽き飽きすることの方が多かったが、やっぱり何というか肌に合うようなそんな感覚だったり、好きな人が出来たことでもっともっとこの街が好きになった。私にこういった街があって良かったなと帰り道ぼんやり考えてしまった。
好きな人に対しての感情を掘っていけば掘っていくほど、何もかもにありがとうと感謝する瞬間で溢れていて、人を好きになるってこういうことなのかもしれないなと思いながら、好きな人にこの感情をずっと持ち続けられればラブ&ピースだななんてとてもピンク色なことを考えてしまう。
特にお腹が減っているわけでもないのに突然たくさんご飯を食べてしまうみたいなそんな時があってそれが何故なのかと最近考えていた。
多分その時が寂しい時だと気が付いたのと同時に、幸福感で胸がいっぱいになるとお腹もいっぱいになるという自分の身体のあまりにも単純すぎる機能にも気が付いた。寂しいという感情が一体どれなのか分からなくなるくらい1人でいる時間が増えてしまった私はこういった映画なりその他諸々の芸術があって、本当に助かっています。
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