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蕗ノート 生きのびる力

ああ、やらなくちゃ
と何やら計画を立てる

立ててる時は出来そうな気がしている

その予定が先であればあるほど余裕綽々だ。
 

でも、だんだん近づいて来た所で心が折れていくんだ。出来ない、どうしよう、動けない。

大丈夫
大丈夫
大丈夫

ポシャーン(ダメになった音)
 

いやいやそんなことばかりでも無いのだけれど
一人じゃ手に負えない時も一人で抱え込んじゃう。

終わってから、誰かに頼んでおけば良かったとか
改善されない頼れない病。
 

どうしていいか分からない。
助けて欲しいこと、共有した方がいいこと。
 

誰かと出かけるにしても
誰かと付き合うにしても
仕事をするにしても
イベントをするにしても

致命的にそれがうまくできない。

「仕振りのいい人」になりたい
のに
なれていない

失敗して、そのイメージを色濃くしていく。

ふと、とあるイメージに引き込まれた。

「ねぇ、一緒に持って」
「やーだよーだ」

「汚ねぇなこっちにくんな」
「バイ菌がうつる」

「仲間になんか入れてあげない」

あ…
あ…

千と千尋の神隠しでどもるカオナシ。
あれはまさに過去の私の姿だ。

嫌がらている、嫌われている
 

もう子どもじゃないんだから、そんな相手じゃないって分かっていても顔を出してくる子どもの頃に積み重ねた気持ち。

リノベーションスクールの時、言われた。
「役割分担って大事だよ」って。

私は、怖い。
組織(何人か)になった瞬間に身動きがとれなくなって自分が自分でいられなくなっていくし、あれもこれも出来ていない私は本当はこの組織の厄介者なのではとか考え始める。

子どもの頃のことがもしかしたら一生その人を苦しめるかもしれない。

気がついたら、私はこの世界に否定されているような感覚を持っていたから、この世界が大嫌いだったし、早く消えてなくなりたいと思っていた。

大きくなって力をつけた時、刃のようになっていった自分に気がついた。近づいた人をみんな傷つけるような。傷つけられる前に傷つけてやれというような。

そういうコミュニケーションで身を守りだした。
言わなくてもいいことを言うのだ、黙っていて相手から傷つくことを言われるのが怖いから。

そうしてついたあだ名は「毒舌王」だった。
 

それから14年、私は今は言わなくていいことは言わなくて済むようになってきた。

黙っていても傷つけてくるような相手はまわりにいなくなってきた。

「この世界から否定されている感覚」を20年以上持ちながらそんな世界で生き延びることができたのは、きっと赤ちゃんの時、幸せだったからだと思う。

掃除も料理も洗濯も苦手だった私の母は、とても感覚のいい人で、私は都会で産まれたにしては心地よい世界を与えられたのだと思う。

10代の荒んだ感じに比べたら、写真に残る幼少期の私の顔は幸せそうだ。
 

だから、やっぱり「赤ちゃんの時期」は大事なのだと思う。
 
 
20歳前後の私を知っている人から、たまに連絡がある。
「生きてる?死んでてもおかしくないと思っていたよ。」

今になってそう教えてくれる。
 

この世界から否定されているような感覚
それを与えられ続けられるような社会はしんどい。

頼れない、抱え込む大人が出来てしまう
 

でももうひとつ言えるのはそれでも生き延びた先にこの社会を変えようとする力が産まれてくるかもしれないこと。私の土台はいつもギリギリの所で私を鼓舞し、なんとか明日を迎える。

ああ…なんか卒論を書いた時のことを思い出した。
良く大学卒業できたものだ…

私の恩師はいう
「やっぱりあなたのお母さん凄いわ」
私は本当、母には常に苦労させられるので納得しがたいものの、あの母だからこうなった自分がいることは、理解している。
 
 
この世に産まれたアナタを待っているのは
「こういう」世界。

いじめがあって、地球は壊れそうで、放射能が漏れだして、大人が少女をお金で買う。

知ってたらゾッとするだろうな。
でも世界が完璧じゃないからこそ、そこでつかんでいくもの、変えていくことが出来ることがある。

御釈迦様のように、マザー・テレサのように。
 
 
生き延びる力。それがとても大切で、この世に産まれ出た時から生き延びるための日々が始まる。

おっぱい➡食べる
うんち➡排泄
眠い➡睡眠

命に直結することをなんとかして欲しくて赤ちゃんは泣いて訴えるのだ。

親になると、特に子どもが小さいうちは赤ちゃんのドレイみたいだけど、その日々がその赤ちゃんの未来を作って行く。
 
 
それを一人で抱えるのは怖いなぁ。
空と大地と風と海と山と川と、そして優しい人達がいればと思う。

そしてそれをいれば、じゃなくするために生きているのかもとも思う。

約束はなんなのだろうね。
生きている限り、人生は続く。

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