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蕗ノート 春風はブラックルシアン

部屋の外から風の音がして
それが何か恐ろしげで、外に出るのが怖くて布団にくるまっていた。

待ち合わせの時間が近づいて仕方なく、外に出て貰った鮭の干したのをかじりながら夜の町を歩く。

バーで久方ぶりに飲んだブラックルシアン。
甘茶のような甘い甘いお酒

 
帰り道、風の匂いに沈丁花のようなこぶしのような春の匂いがフワッと鼻をくすぐった。

頭の上には北斗七星がキラキラと。
 
 
目には見えなくても沢山の形でメッセージは降り注ぐ。
全身をくすぐっていくような甘い甘い春の風がまだ花冷えしそうな冷たい空気の中を漂っていく。

ああ、この場所に呼んで貰えてありがたい。
長旅の中で気づいたのは

もっともっと自分を開いていっていいこと
それでダメなら次考えよう…だ。

そしてもうひとつ
うまくいきだした時、人は調子に乗りかねない。

おごらず、上からにならず。
見渡してみると、おごってしまう人が多い。

私の大好きな人達は感謝して、たゆまず進む人達。
すぐには無理でも着実に世界は変わる。
 
 
さぁ、明日は何をしよう。
幸せになる方法は何通りだってあるものさ。

家路につく。
こたつの上に、埼玉銘菓「十万石饅頭」
 
風が語りかけますから始まるフレーズ
 
 
春だ、風の声を聞こう、道々で野原と遊ぼう、
体があって幸せだなぁ。

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