蕗ノート ピュアに生きるために
友人の結婚式のエンドロールで結婚式の参列者の名前とメッセージが送られていく。
私の番が来て、写真を撮ろうとして手が止まった。
「今の私たちがあるのは、あなたのおかげです」
流れていくエンドロール
他のメッセージは、遊びに連れていってくれてありがとう、とか、また遊びに行くねとか…
涙が止まらなくなった。
そんな大それたことはしていない。
ただ、彼らはたまたま、私が朝日町に引っ越してすぐに遊びに来た中の二人だった。
いつも遊んでいた友人たちもほとんどいない小さな宴の中で、はるばる山形から呼ばれた理由。二人して、来てねってメールくれたり、着く時間とか宿泊まで心配してくれた理由はこれなのかと思ったら、ゴールデンウィークで大阪でというのでちょっと行くのを躊躇した私はなんて浅はかな人間なのだと恥じた。
私が会社でいじめられた時、友達関係とか上手くいっていない時、呼んだらいつも駆けつけてくれていた男友達の一番かっこいい姿と
私が山形に行った時から色々、恋愛話とか聞いてくれた女友達の一番綺麗な姿を見れて
私にはいまだご縁が無くて寂しい限りなのだけど、人様のご夫婦にそんなことを言ってもらえるなんて生きてたかいがあったなとか思ったり。
彼氏でも何でもないけど大切な男の人がいて、
その奥さんも大切な人で
だから、その二人の晴れの日に立ち会えるなんて幸せなことだと思うし、そういう関係でやってこれたこれまでの日々に感謝したい気持ちになった。
男女の友情が成り立つかどうか
ということではなく
素敵な人とは人と人として(ちょっと寂しいけど)ずっと付き合っていけたらいい。
前からそう思っていたけど、彼女とか出来たり離れたりして関係が切れていくこともある中で、とても心震える結婚式だった。
男女というややこしくて難しい関係の中でどこまでピュアでいられるか。
結婚式の終わりに、新郎に笑顔を向けながら、新婦とハグをしながらそんなことを考えていた。