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タイ語が話せるまで 4

私は比較的短期間である程度のタイ語が話せるようになったのですが、ある時点でそれ以上のタイ語のスキルが上がることがなくなってしまいました。
過去の記事に書いたように、私はタイ語学校には通わず、自分の耳で聞いて覚えたタイ語なので限界があるのは当然ですね。

耳で聞いて自分なりにモノマネ感覚で発音をしていた私のタイ語。
偶然正しい発音を再現できている場合もありますが、正しくない「音」で発音していたことが多々ありました。

いまでこそ当時の私のタイ語が間違っていたと思い返すことができますが、私の周りの優しいタイの皆さんは、正しくない私のタイ語も受け入れてくれていたので、私は間違いに気がつくことなくタイ生活を楽しんでいました。

そんなある日、私はタイ文字について学んでみようと思いたちました。

タイ文字のコーカイ表

タイ文字を学ぶための基本であるコーカイ(ก ไก่)表を買って自宅の壁に貼り付けました。
タイ文字のABC、あるいは日本語のあいうえお表のような感覚で壁に貼ったこの表は、10年以上経過した今も自宅の壁に貼ってあります。

「これを毎日見ていたらタイ文字も覚えられるはずだ」
と、安易に考えていた当時の私。
当たり前ですが、表を見てるだけでタイ文字を覚えられるわけがありません。

44の子音と母音の組み合わせに発音記号も組み合わさるタイ文字は、そう簡単には覚えられません。

そこで私は普段の生活にあるタイ文字を見て覚えようと思い立ちました。

普段の生活に身近にあるタイ文字。
それはいつも通う食堂のメニューにあるタイ文字でした。

ไก่(ガイ) =鶏
หมู(ムー)=豚肉
ไข่(カイ)=卵
กุ้ง(クン)=エビ
ข้าว(カーウ)=米

読めたときはちょっと嬉しかったです。
メニューにある料理の具材が読めたら、次は料理の仕方

ผัด(パッㇳ)=炒める
ทอด(トーㇳ)=揚げる
ต้ม(トム)=煮る
ยำ(ヤム)=和える

これらを組み合わせるといつも耳にしている料理の名前になることを学びました。

味のある手書き文字のメニュー

次に私が目をつけたのが道路標識でした。
地名や通りの名前が書かれた道路標識は、街中いたるところにあります。
タイ文字で書かれた地名の下には英語の表記があるので、タイ文字が読めなくても英語で答えがわかるので、タイ文字の学習にはもってこいの教材です。

กรุงเทพฯ(クルンテープ)=Bangkok
สุขุมวิท(スクムビット)=Sukhumvit
อโศก(アソーク)=Asok
สีลม(シーロム)=Silom

やがて私は自動車のナンバープレートに示されたタイの県名が読めるようになっていました。

バンコクでタイ北部のチェンライ(เชียงราย)や最南部のヤラー(ยะลา)ナンバーを付けた車を見かけるとなんだか得したような気分になりました。

空港の出発案内のタイ文字を読むのも楽しくなりました。
タイ文字で表示された世界各国の地名が、自動的に英語表記に変わるので、英語の表示に切り替わる前にタイ文字で地名が読めるか?タイムトライアルのような感覚で遊んでました。

このようにして私はタイ文字が読めるようになっていったのですが、同時に自分で声に出してしゃべってみることも忘れずに続けていきました。

私の発音が変だ、と笑われたりしてもても気にしない。
私の変な発音でタイの皆さんと一緒に笑えたら、また一つ言葉を覚えられたとポジティブに考えて、今日もタイ語生活を楽しんでいる次第です。






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