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夜明けの鎌を見つめる(野あそび夫婦 アオ )

世間では「あつまれ どうぶつの森」がちょっとしたブームになっている。僕も絶賛プレイ中だが、主人公となるキャラクターが全然かわいくない。それもそのはず。こちらは現実世界。三十路の髭面男が鼻歌混じりに、ホームセンターで手に入れた鎌を一心不乱に上下左右に動かすだけの映像が1時間も続くのだ。

爽やかな南国風のBGMでも流れていればまだ救いがあるが、イヤホンから流れてくるのはCOMPLEXの「BE MY BABY」。

なぜかこの曲で草刈りをすると、手際良く根元から雑草を除去できてしまうのだから、音楽の力とは不思議なものだ。夏の草刈りに嫌気がさしたら是非試してみてほしい。

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キャンプ場と民泊を掛け合わせたような事をやりたいと思い、埼玉県比企郡ときがわ町に移り住んだのがちょうど1年ほど前。埼玉の秘境と呼ばれるこの地で、風変わりな古民家を手直ししたり、キャンプスペースを整えていたら、あっという間に1年が過ぎていた。

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僕は大学時代から付き合いのある妻と「野あそび夫婦」という名の夫婦ユニットで、「キャンプ民泊NONIWA」という施設を運営している。このプロフィールをどこかで見聞きした人は、定年退職した初老の夫婦と思うらしく、実際に会うと年齢に驚かれることも少なくない。(夫婦ともに88年生まれ)

キャンプ民泊や野あそび夫婦の活動について説明すると長くなってしまうので、ここでは省略しようと思ったが、この企画の発起人で大学の同期でもある相馬君が、バンバン宣伝に使ってよ!と言うので、お言葉に甘えて少しだけキャンプ民泊について紹介させてほしい。

キャンプやってみたいけど、何からはじめていいのか分からない。そんなキャンプ初心者の人でも安心してキャンプを学べる場所を提供したいと思い、「キャンプ民泊NONIWA」をオープンしたのが2019年6月。

必要な道具は全てレンタル可能で、お客様は私たちのレクチャーを受けながら、家の前の広い庭でキャンプ体験ができる。もちろんキャンプなので外で食事を作って、テントで寝泊りする。ただトイレやお風呂などは、家の中の清潔な設備を使うことできるので、キャンプ場のトイレやシャワーが苦手という方でも安心して泊まれるのが、キャンプ民泊の特徴。

私たちが住む家でもあるので、今のところ宿泊に関しては、知り合いの紹介か、アウトドアイベントなどで直接お話したことがある人に限定している。

もし気になる方がいれば、まずは定期的に開催するNONIWAのイベントに参加してみて、この場所の雰囲気を体感してみてほしい。

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草刈りも立派なお仕事というのが伝わったところで、最近の話題に。

一般的にキャンプ場は、ゴールデンウィークから夏休みの期間がハイシーズンと言われ、1年間の売上はそこに集中する。NONIWAもその期間に売上を上げるため、様々な企画を準備をしていた。

そんな矢先に、、、新型コロナウイルス。

ついさっきイベントに参加してほしいと呼びかけをしたが、当面は人を集めるイベントの開催を見送る方針だ。そのかわりオンラインでできることを今試行錯誤している。

まるで戦時下の様相とも言われるこの非常事態に、かろうじて心の平穏を保つことができる環境に感謝しつつ、今は自分にできることを淡々とやるしかない。

いつかこの騒動が収束した時、みんなのモヤモヤとした感情をしっかりと受け止め、浄化できる場所をちゃんと用意しておきたい。そんな思いを胸に、今朝もまた夜明けとともに草刈りをはじめる。

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<野あそび夫婦 青木達也(アオ)>
アウトドアライフプランナー。日本初のキャンプ初心者向け施設「キャンプ民泊NONIWA」を夫婦で運営。自然のなかで遊ぶように暮らす”を人生の目標に、都心から60分ちょいの里山 埼玉県ときがわ町に移住。初心者向けキャンプのはじめかた講習・子ども向け火育イベントを開催中。

野あそび夫婦
https://noasobifufu.com
「キャンプ民泊NONIWA」
https://noniwa.jp

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