藁コングにて
福岡、未曽有の大雪。とは言え予定通り行われる撮影にかけつけるべく佐賀に向かった1/9早朝。
4時間ほどで佐賀市内に到着。普段の4倍かかったが無事ついて一安心。
こんな大雪の状況を想定していなかったか撮影も押しに押して23時。
過酷なほど燃えるので恐る恐る車を走らすと、意外といけたので夜中の内に眠気がもつところまで移動。鳥栖市内のどこかで眠気が来たので眠る。確か深夜3時ころのはず。
6時過ぎ起床。極寒だったので車の暖房をつけて寝たのは当然で、ガソリンをすぐに給油できるようにコンビニとガソリンスタンドが近くにあるところで就寝したおかげですぐに給油。
そこからいい感じの夜明けが出てきたのでテンション上がり筑前町に向かう。大晦日にもふらりと行き素晴らしい写真が撮れたのでそれを期待して。
こんな大雪でも早朝からオープンしているゲームセンターに立ち寄る。今となってはノスタルジーが極まった場所。どうか一日でも長く営業してほしい。この場所自体に思い出はないが、ゲームセンター文化が急速に廃れていく今、郷愁にすがるのはここしかない。
陽が出てきて美しさが増してきた。期待を込めて向かうも、昨年末の場所にはインスピレーションが湧かずすぐに撤収、別の場所を捜索。見切りは大事。今日は違ったのだ、また会う日まで。
捜索してると、電柱がずらっと並ぶところを発見。生きてきてこの光景を見たのも珍しいし、今の感性で撮れたことはほんとうに運が良かった。思う存分撮った。
モノクロも当然撮ったが、こちらにした。
このカラスは、私だ。孤独を選んでこの場所に独り立っているのだ。
などと、言葉遊びをこじつけて撮る。そんなことはない。カラスは、そこにいるだけだ。いつだってすべてのことは自分が決める。
桜並木の雪景色、九州では滅多にお目にかかれない。まして福岡では珍しいことだ。贅沢にも誰もいないので好きなだけ撮った。567のことを書くのは好きではないが、それのせいで人があまり出歩いていないのは、こういう時だけ嫌いじゃない。
モノクロのほうが私好みだ。
■モノクロとカラーの使い分けの話。
現時点での答えは、「作品性と記録性のバランス」だ。それのバランス感覚は「適当」だ。それこそ直感に委ねている。上記二枚は、それのわかりやすい例だ。
カラー写真は、情報が優先されている。モノクロ写真は、バランス感覚が優先されている。
ぴよぴよ
タイトルの話題にうつる。走行中、不意に目に留まったコング。見間違いかと思いながらも気になりすぎてUターン。藁でできた藁コングだった。
大雪の日に観れたのはとても運が良い。そういえば、2016年に藁でできたシシンゴジラのニュースがあって見に行ったのだと思いだした。
これだ。これもすごい大きさだった。
期せずして、キングコング対ゴジラの出来上がり。美しい。
雪とキングコングと言えば、みんな大好き「キングコングの逆襲」
あとは、多分今年公開の「コング対ゴジラ」、あまり期待してない。
期待してないが、楽しみにもしている。
これは、私へのサポート機能です。 次の撮影、次の次の撮影のための資金として使わせていただきます。