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Qrioに4年間エンジニアとして携わって経験したこと #1

こんにちは。

QrioというIoTスタートアップで約4年間エンジニアとして携わってきたfukazayoです。

この度、2019年8月末をもってQrioを退職することになり、ここに軌跡を綴っていきたいと思います。

誤解なきよう始めに綴っておくと、Qrioでの日々は、スタートアップならではのハードな局面はいくつかありましたが、結果として大企業では絶対に得られない様々な経験を積むことができたことは間違いありません。

もし、このエントリを読んだあなたが開発だけでは飽き足らず、ガジェットが好きで事業を始めとした開発以外の領域にも積極的に関わっていきたいと思った方は、Qrioはオススメの会社ですので、ぜひ話を聞きに行ってみて頂ければと思います。

キッカケ

前職はSIerで働いており、滅茶苦茶なトラブル案件をなんとか乗り越えて憔悴しきっていたときに、上司からソニー(Qrioの現親会社)で人が足りないらしいから行ってこいと言われたことがQrioに関わるキッカケとなりました。

2015年の夏、Qrioは初製品となるQrio Smart Lock (Q-SL1)の開発が佳境を迎えており、当時の開発はすべてソニーが指揮していました。

が、そんなことは事前に何も知らされず、ロボットのQRIOの次世代機でも作るのかと勘違いして臨んだ案件面談では、カギのIoT製品を作っていると聞かされ面を食らいました。

さらに、PMらしき方(一度しか話したことがない)からは追い打ちをかけるように「短期決戦です」と言われ、またトラブル案件が始まるのかと目眩がしていました。

Qrio Smart Lock (Q-SL1)

案件面談で聞かされていたとおりのトラブル案件でした(笑)

当初は2015年5月発売予定だったところが8月に延期になったという状況で、クラウドファンディングが大荒れしている中、8月の発売は必達だと伝えられました。

僕は7月からAndroidアプリエンジニアとしてジョインしたのですが、そこは(僕も含めて)ソフトウェア、ハードウェア関係なく様々な場所からかき集められたエンジニアが集う戦場のような場所となっており、毎日誰が最後まで残るかというバトルロイヤルのような状況となっていました。

ただし、以前のトラブル案件と比べると、メンバーの自主性を重視したり、立場に関係なくお互いの意見を尊重し合える環境だったことが大きく異なっており、トラブル案件ながらもメンバーのモチベーションはかなり高かったと思います。

暗号周りの知識は全く無い中で、不慣れながらもRSAに関する実装を日々徹夜で試行錯誤して、なんとか動くようになってホッとしたのは懐かしい思い出です。

ちなみに、Qrioに携わるまではiOSアプリの開発経験はほぼ無かったのですが、PLの方が「やってみますか」と後押ししてくれ、これが初のiOSアプリエンジニアとしてのデビューとなりました。

そのお陰で、今はAndroid/iOSのどちらもバリバリ書けるようになり、当時のPLの方には感謝しかありません。

また、ソニーは忙しいながらも新メンバーの歓迎会や発売記念パーティーなどのプロジェクトメンバーを労うイベントをしっかりやっており、この案件を通して、もし転職するならこんな会社に行きたいと思いました。

つづく



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