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Qrioに4年間エンジニアとして携わって経験したこと #7

続きです。(最終回)

Qrio Lock (Q-SL2) Siri ショートカット

2018年10月にApple Watchアプリがリリースされたあと、Siri ショートカットへの対応を検討していました。

しかしながら、デモとして動作するところまでは順調に進んだものの、Siriでロックを操作するための機能はアプリ本体とは別に実装する必要があり、このタイミングではリリースまで至りませんでした。

※デモ動画のロックは、Q-SL2の試作機となります。

実装そのものはそれほど難しくなく、時間さえあればリリースできるところまで来ていたため、たぶん、そう遠くないうちに追加機能としてリリースされるのではないかと思っています。

Qrio Smart Lock (Q-SL1) iOSアプリ Swift 4/5対応

2018年7月にiOS 11 SDKへの対応が必須となったあと、Q-SL1のiOSアプリは約1年塩漬けとなっていましたが、2019年3月に大きな問題が発覚し、急遽アップデートが必要となりました。

しかしながら、Q-SL1のiOSアプリは古いプログラム言語(Swift 2)で書かれており、最新のXcodeではビルドができなくなっていることから、このタイミングでプログラム言語の更新やSuper Retina Display(iPhone X/XR/XS/XS Max)への対応も同時に行う必要がありました。

この対応がどのぐらい大変だったかをざっくり説明すると、

対応開始時点でビルドエラーが7000を超えており(もはや言語バージョンが古すぎてSyntaxコンバーターは機能せず)、

QA開始までに修正したコード行数が、全34000行のうち約17000行といった具合で、iOSアプリの開発者であれば十分に大変さが伝わると思います(笑)

1日も早くアップデートをリリースする必要があったことから、2019年の春は、昼夜休日関係なくビルドエラーを修正していました。

不幸中の幸いだったのは、Swift 3以降の破壊的変更は少なく、以前に途中までSwift 3対応を行っていたコードが残っていたことで、2〜3ヶ月で見積っていた対応期間を1ヶ月半まで短縮することができました。

このあとにSwift 5対応も行いましたが、こちらは微修正で対応できました。

新サービス

Qrioで最後に携わった開発案件となります。

(発表後に追記予定)

さいごに

全7回に渡って、この4年間で僕が携わった開発案件について綴ってきましたが、実際はチーム(プロジェクト)マネジメントや会社の事業計画など、開発以外の分野においても様々な経験を積ませて頂き、本当に濃い4年間だったと思っています。

その経験の中で、エンジニアリングの道をもう少し深堀りしたいという気持ちが芽生え、今回退職を選択することとなりました。

これまでQrioで一緒に働いてきたメンバーには感謝とともに、またどこかで一緒に働ける日が来ることを楽しみにしています。

Thank you!


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