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【呼吸が浅い人へ(2)】呼吸が体に与える影響と、誰でも簡単にできる”ミゾオチほぐし”

「呼吸が浅い」
「息苦しい」
「すぐに息が上がる」
「眠りの質が悪い」
「肩こり、首こりがひどい」

といった方は、呼吸の仕方が悪くなっていて、体がガチガチに緊張し睡眠時ですらリラックスできなくなっていることが多いです。

私は、整体院を運営し毎日施術を行っていますが、このような体がガチガチの方がとても多く、そのような方は上記以外にもさまざまな不調を抱えていると実感しています。

私もデスクワーク中心の生活をしていたころは「呼吸が浅く肩や首がこり、疲れやすくいつもなぜかしんどい」というような状態だったこともあります。

そのころは、精神的にも落ち着かずイライラしていた気もします。
しかし、このような心身の不調は、呼吸改善ワークを行うことで劇的に改善できました。

私が行っている呼吸改善ワークは、長年の武道の稽古・指導で身に着けた方法と、その他のさまざまなトレーニングを研究して作ったものです。
しかし難しいものではなく、どれもシンプルで効果が出るものに絞っています。

呼吸の問題で身体の不調が出る理由と、呼吸改善ワークの一部を、この記事にまとめました。
興味のあるところから読んでみてください。

執筆者 ふかやとしふみ
古武道師範、身体均整師(ボディデザイナー)。剣術を中心に武道・武術やさまざまなトレーニング、整体を実践する中で工夫してきた、体の不調改善、身体機能UPの方法を紹介しています。


1:呼吸の問題で身体の不調が出る理由

まずは呼吸の問題で身体の不調が出る理由を、簡単に説明します。
首肩のこりや背中の張り、疲れやすさ、睡眠の問題などを抱えている方は読んでください。

「適切な呼吸ができないと」はどういう状態か

そもそも、呼吸は肺で行っているものですが、肺そのものは自分で動くことができません。

そのため横隔膜という膜が下がることで肺が広がり、息を吸うことができ、また横隔膜が上がることで肺が縮み、息を吐くことができます。
したがって、横隔膜がうまく動かなかったり、肺が入っている肋骨そのものがかたく動きにくくなると、呼吸が適切にできなくなります。

適切な呼吸ができないと緊張を生む

上記のように、横隔膜や肋骨の動きが悪くなると、他の部分を緊張させて頑張って息を吸ったり吐いたりしようとします。
このときに緊張しやすいのが、首周りです。
簡単にいえば、首周りの筋肉を緊張させて、頑張って肋骨を動かして呼吸しようとしてしまいます。

その結果、首や肩の筋肉が緊張し、それが続くと血行が悪くなり「こり」でつらいことに。

また、呼吸が浅くなることで疲労もとれず、睡眠時も寝つきが悪くなったり、寝苦しくなったりします。

呼吸はマッサージ

適切な呼吸ができれば、いつも身体がマッサージされているような感じになります。

そのため、そもそも肩や首はこりませんし、肋骨を中心に体幹は柔らかくフワフワに。

寝つきが悪かったり、寝苦しくなることもありません。疲れても、睡眠をとればしっかり回復できます。

それほど呼吸は大事なものであり、呼吸が適切にできないことはあらゆる身体の不調の原因になるのです。

2:適切な呼吸とは、体幹がしなやかに動く呼吸

呼吸の仕方が悪い方は、どのような呼吸が「いい呼吸」なのかわからなくなっているものです。

そこで、適切な呼吸がどういうものか簡単にお伝えします。
まず、息を吸うと肋骨の前面(胸)やお腹だけでなく、肋骨の側面(脇腹)や背中、腰にも空気が入って膨らみます。
首や肩はリラックスしたままです。
そして息を吐くと、体幹全体が等しく縮みます。
このように、体幹の全体が協調してしなやかに動くのが「いい呼吸」です。
逆に、悪い呼吸は下記のようなものです。

  • 呼吸するたびに肩が上下する

  • 首が詰まる感じ

  • 胸やお腹しか動かない、背中や脇腹に空気が入ってない

  • 息を吐き切れてない

このような呼吸になっていませんか?
もしなっていたら、呼吸の改善で身体の不調を改善できる余地が大きいということです。

そこでこれから、簡単にできる呼吸改善ワークを紹介します。

3:【動画】簡単にできて効果が高い呼吸改善ワーク ”ミゾオチほぐし”

準備運動

まず、そもそも肋骨回りがかたくなって動きにくい方も少なくありません。
そこで、今回の記事の内容をやってみて「難しい」「うまくできない」という感じた方は、下記の記事の内容からやってみてください。

ミゾオチほぐし

それでは、ミゾオチほぐしのやり方を説明します。

肋骨に両手を当て、指先をミゾオチにあてます。
指先をそのままミゾオチの中にゆっくり入れていきます。
この状態で「ウッ」と少し苦しく感じることがあるかもしれませんが、その場合は横隔膜がかたくなっていると思われます。

その「ウッ」となるところに指を入れたまま、上下に手を動かしてミゾオチの奥、横隔膜をほぐします。

続けていると、少しずつ「ウッ」となる感じが減っていきます。
また、お腹が全体的に柔らかくなることがわかると思います。お腹がフワフワな状態になると、とてもいいです。

横隔膜がゆるむと、呼吸が深く、楽に、気持ちよくできるようになるはずです。

ミゾオチほぐしすることで、下記のような効果が見込めます。

  • 呼吸が深く、楽にできるように

  • 呼吸が楽になった結果、肩や首がこりにくくなる

  • インナーマッスルが使えるようになり、姿勢の維持や日常の動きで疲れにくくなる

  • お腹が動きやすくなり、便通改善やウエストが締まる効果も

一回やるだけで楽に感じる方もいるかもしれませんが、たいていは毎日地道に続けることで効果を感じられるようです。

毎日何度も、こまめにやることがポイントです。
ぜひ続けてみてください。

今後、他の呼吸改善ワークについてもご紹介していきます。


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