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私が【アフリカ留学】をしたきっかけ。

こんにちは、ゆっこです。

よく聞かれるので、今回は「なんで私が留学先にアフリカを選んだのか?」という話をしようと思います。

結論から言うと、理由は大きく分けて2つあります。
🌻 母親の影響
🌻 所属研究室の影響


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🌻とっかかりは、母親から説得されたこと

私の人生の様々なところで多大な影響を及ぼした母。そもそも私が農学の道を志したのも、元々は母の影響が大きかったです。

私の母は若い頃に医療従事者として、いわゆる国際協力の「プレーヤー」として、アフリカで医療ボランティアを行なっていました。

そんな母が「病気になった人、飢餓・栄養失調で苦しむ人を幾度となく見てきた。でも医療の力では対症療法しかできない。根本的な解決をするには農業しかない、と思った」と悔しさを滲ませる姿が、今でも印象に残っています。

そんな母の意思を継ぎ、「じゃあ私が農学の道へ行ったるで」と農学部へ進学しました。(途上国の多くの地域が乾燥地に分類される&鳥大農学部は日本で唯一「乾燥地農学を組織的に取り組んでる教育機関」ってことで、単純な理由だけど鳥大農学部を第一志望で受験)


とはいえ、「私自身も母のようにアフリカへ行きたいか」と言われれば、当時の私は決してそうではありませんでした。

農業を選ばずバイオテクノロジーの研究室に所属したのは、「(先進国の)最先端の技術でもって、途上国に貢献したい」と思ってたからです。


また、高校の時&大学1年の時にオーストラリア・アデレードへ語学研修へ参加して以来、漠然と「欧米諸国への留学」に憧れがありました。

けど。

親から猛反対され、「欧米諸国に留学するなら応援しない」と。

「若いんだから多少過酷な環境に行くべきだ」と親に説得され、いろいろ話し合った末に「確かにそうかもな〜」と思った結果、アフリカに行くことになりました。


アフリカ留学者の多くは「国際協力」を念頭に置いてきてる人ばかりなので、自分は稀なケースだと思います。

ちなみに余談ですが、母を大大大尊敬しているからこそ、母とよく相談し、話し合った上での意思決定だったので、先進国へ留学へ行けなかったことに対しての不満とか後悔はありません。


🌻所属研究室が繋いでくれた「ボツワナ」という国

次の理由として、私が所属する研究室は当時、「ジャトロファ」というバイオ燃料植物をボツワナで栽培する大きなプロジェクトを、主にボツワナ農務省研究所と弊研究室で行なっていました。

このプロジェクトには、JICA専門家とJICAプロジェクト調整員が現地に入り、学生も毎年調査でボツワナに派遣されるなどしており、私も卒論ではジャトロファについて研究していました。

写真:JICA Botswana ポロシャツ。

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そして2018年のはじめ、ラボの教授が「ボツワナへ出張に行く」という話を聞きつけ、この機を逃すまいと「同行させてください!!!!!」とお願いし、自腹でボツワナまでついて行くことに。


写真:初めてボツワナ渡航した際の写真。左端にキリンが写っている

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この時既に、あわよくば「ボツワナで繋がりを作って留学しよう」と思っていたので、現地で知り合った(紹介された)教授に、ボストンバッグ1個ぶんに詰めた大量のお菓子と日本酒を持参して「私、ボツワナに留学したいんです!!!」とお願いしました。

ついでに学生寮の担当の人にも「絶対留学来るんでひと部屋予約しといて絶対取っといてください!!!!」とお願いしました。

(そして満を持して帰国後にトビタテの9期を受けた)


そのほか、弊研究室にはボツワナ人学生が日本に留学生として博士課程に在籍していた(彼はボツワナの野生種スイカを研究していた)ことや、ジャトロファプロジェクトに関わった調整員さんが終了後に弊研究室の博士課程に入学したこともあり接点がたくさんあったということもあり、

もうこれはボツワナ行くしかない感じだな

という機運が醸成されてたことも理由の一つだと思います。


写真:若かりし頃のワイとボツワナ人学生@鳥取のラボにて

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というわけで、ボツワナ人の彼が卒業してボツワナに帰国する時期にあわせて、私もボツワナに渡航することになりました。


🌻で、結局なんでアフリカに行くことになったのか

簡潔にいえば、

親の影響とか、研究室の影響とかをバンバン受けた結果、気づいたらアフリカにいました。

という感じです。

国際協力がどうとか、途上国開発がどうとか、就職先としてJICAに入構するかどうか、っていう話は、アフリカで実際に生活したり、アフリカで出会った青年海外協力隊の方々からの体験談を通して、改めて考えるようになったことです。


それまでの私は、「最終的に途上国の人たちに還元されるような技術を、日本または先進国で、バイオテクノロジーの分野で研究しよう」と思っていたので、まさかまさか現地に行くことになるとは思ってなかったです。


アフリカに行くきっかけをくれた母や、研究室の先生やボツワナ人留学生の彼には、感謝でいっぱいです。そしてボツワナで私に改めて将来の進路を見出すきっかけをくれたJICAボツワナのオフィスの方々、協力隊の方々、大使館の皆さん、在留邦人の皆さんにもとても感謝しています。


写真:留学先で仲良くしてくれた友達との写真

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🌻まとめ

留学相談会をしていると、「アフリカには興味あるけど、私にはゆっこさんや、他の人たちみたいに強い思いがあるわけではない。だからアフリカじゃないところに行こうか悩んでます」と言う人にしばしば出会うことがあります。

私は、「そんなことない」と思うし、「きっかけの理由は人それぞれあっていい」と思っています。

そりゃあ強い思いがあるに越したことはないけれど、かといって、強い思いさえあれば上手くいくというものでもないと思います。なんなら、むしろアフリカに行くよりもアメリカに行く方が大変だったりすることもあります。

「興味があるから」。それだけで、十分立派な理由です。

最初のとっかかりなんて正直なんでもいいです。


今はSNS、インターネット上で情報がたくさん手に入る時代なので、少しでも興味があったらまずは調べることから始めてみて欲しいなと思います。Twitterでエゴサしてたらその国に住んでる在留邦人が呟いてたりしますし。


他人と比較して、「自分はあの人よりも理由が弱い」というだけで、せっかく湧いた興味の源泉に蓋をしてしまうのは勿体無い。

自分の興味・関心を最大限尊重してあげて欲しいな、と、思います。



というわけで、今回のテーマは「私がアフリカに留学することになったきっかけ」でした。

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