夢日記#2 高架と歓喜と風呂とせるひこさん
※以前別サイトで公開していたものに加筆&修正。まだ夢について覚えていたので、より詳細な情報を追加した。
受験期の12月にみた夢だ。
季節は現実に反して夏だった。真昼。快晴。何も音はきこえない。私はひとりで高速道路の高架下の駐車場のような場所にいる。周りはほぼ田んぼだけのド田舎。遠くに青々とした山がみえる。家があったかは覚えていないが、多分ない。駐車場には路面電車の軌道が敷かれているが、U字型のカーブが一本あるだけで、どこかにつながっているわけではないようだ。
しかし、しばらくして、背後に突然、田んぼを貫くアスファルトのまっすぐな一本道があらわれた。一車線しかないが、軌道が敷かれている。
まもなく、遠くから、プラム色の自動走行車を四分割したような変な乗り物がやってきた。しかし私はその乗り物を「ああ、来たな」と難なく受け入れることができた。速度は10km/hくらい。走行音はしない。
どうやら私が立っているところは停車場だったらしく、目の前でゆっくり停止。運転手のほかに、高校の友達が数人乗っている。しかし私は定員オーバーで乗れず、代わりに全身網タイツを着た運転手の男から2Lペットボトルに入った水をもらう。乗り物はUターンし、突然現れた別の一本道のほうへ去っていく。おそらく、高架と同じ方向に伸びていた。
次の瞬間、私は駅構内の商業施設にいた。黄色いライトで照らされた、温かい雰囲気。多くの弁当屋や土産物屋が立ち並んでいる。
ポスターに私の名前が張り出されている。そのポスターの近くに売られているおこわ弁当を見て狂喜した。ついに私の順番が来た!という気持ちになった。この瞬間に感じたとてつもない喜びがこの夢が楽しい夢であるゆえんかもしれない。何か、ずっと願っていたことがかなった時のような気分だった。おそらく、合格を待ち望む気持ちがあらわれていたのだと思う。
弁当売り場を通り抜けて、母に会い、「”たぬき”を”きたぬき”って言っちゃった」と報告すると、まだ風呂に入っていないことをからかわれた。「今からもう2回目を入ってくるとこだよ」と言われ、そういえば今日は2回風呂に入らないといけない日だなあ…と思いだし、あわてて浴場に向かう。
この世界には何種類か風呂があるのだが、17時(18時だったかもしれない)と時刻が遅いこともあって、どれに入るか自由に選べなかった。古びた木造の狭い建物の扉に、ホワイトボードが下げてあり、そこにペンでマル印をつけると風呂に入れる。幸い枠が少しだけ空いていたのでマルをつけて、建物に入る。扉を開けると、更衣室はなく、直接浴場に出る。
ヒノキでできた大きな湯舟におっさんたちがたくさん入っていて窮屈そうだったので、誰も入っていない個室の湯舟につかり、障子を閉める。その湯舟には「しゃ」から始まる言葉に関連した替え歌を歌いながら入る必要があった。替え歌が思いつかず、再び障子を開けると、風呂場の構造が変わっていて、小さい湯舟がたくさんある感じになっていた。露天風呂もあるようだが、窓ガラスが曇っていて見えない。
そこで場面が切り替わり、IPPONグランプリの番組が流れ始める。ダウンタウン松本がBTSの替え歌(元の曲名は分からない、そもそもBTSかどうかも分からない)を歌った。真っ黒の背景に「せるひこさんって人権ないじゃん」という白文字のテロップが出たところで目が覚めた。せるひこさんという人がだれかはわからないが、たぶん人ではなくてカニのことなんじゃないかなと思った。
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