伊藤嘉昭, 桐谷圭治 (1971)「動物の数は何で決まるか」NHKブックスのあとがきより 28 Fukano Yuya 2024年10月5日 08:00 現在、毎日の新聞やテレビで公害の見にくい姿が、全国民の前に浮きぼりにされつつある。その中で「エコロジー運動」ともよばれる生態学のブームがおこっている。これは国民全体のためにはたいへんよいことであるが、生態学にとっては一つの危機である。生態学をこころざすものが、単に流行のエコロジー運動の上にあぐらをかくのでなく、今こそ本当の生態学研究を確立しなければ、日本の生態学はゆがめられ、公害対策と自然保護にたいしてもマトモな寄与はできないであろう。そのような本格的な生態学の研究は始まったばかりなのである。「もっとも基礎的なことが、最も応用的である」と、著者らは確信している。伊藤嘉昭, 桐谷圭治 (1971)「動物の数は何で決まるか」NHKブックス のあとがきよりネイチャー・ボジティブの時代に生きる生態学徒に、とてもとても刺さる言葉ですね。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #生物多様性 #生態学 #ネイチャーポジティブ 28