歌えど喰えど腹は減る
最近、歌を歌うことに興味を持ち合唱に挑戦しているわけだが、歌を歌うと普通に運動している時よりもお腹が空く。
学習した歌を一人歌いながらぶらりぶらり歩いていると、余計に腹が減ってしまって、目に映るものの大半が食物になっていく…。
「なぁなぁ、めちゃくちゃお腹空いてるやろ…」と自分でも言い聞かせながら、いつの間にか歌を歌うよりも何を食べようかお店を物色している。
行きつけのお店は確かにあるんや、でも、そうやなくてディスプレイしてあるオススメメニューを見て、美味しそうやわ~と思うと直感で入ったりする。
巷ではインスタ映えなどと言葉があるけど、見た目重視よりも味重視なので油の匂いが立ち籠めるお店などに行くこともあるし、かといえばドレスコードが設けられているお店にも行くこともある、全てはその時次第。
今日の気分は匂いに釣られてやってきたのが中華だったので中華料理店にした。
骨董物のレジスターを未だに使っている信頼性のある中華屋さん…五目そばと餃子を頼んでセットメニューにしてみたら、隣のリーマンさんが[うわ;こんなに喰うんかい…]みたいな目で見られるがそんなものはお構いなし。食べたいんだからそれは仕方が無い。
いいですか?食べてもいいが、その分運動すればいいんだし、どこかで調整すればいいんだから喰うべきものは幸せであれ。
食べるは万里を越えるそういうわけ。
「おまたせしましたぁ~」
と、五目そばがお待ちかね…キクラゲにニンジンにキャベツそれから、もやし…豚肉と麺が絡んであっさり白湯スープと一緒にかっ込む。
胡椒も入っている?あぁ…なんだか分からないけど色々な味が身体中に染みてきて、なんて至福なんだろう…身体の芯まで中華三昧。
そこに餃子を投入する…タレは最初から掛かっているのでそのままダイレクトに口へと運ぶとじゅわーっと肉汁が溢れ出す…なんて素敵なコラボレーションなんだろう。
半分だけ囓ってレンゲに乗せて五目そばの白湯スープと一緒に口へと運ぶと二度美味しくいただけて至福は祝福に変わる。
自然に笑みが零れてしまって、美味しいな~と食べていると店員さんに美味しいのね~という顔でこちらを眺められていて笑顔で返してしまい、あとで少し小っ恥ずかしいなと微笑してしまう。
「ふぅ…ごちそうさまでした」
さて、次はどこへ行こうか…。