win-win事件
その昔、天鳳win-win事件という出来事があった。
7~8年くらい前の出来事なので、知らない人も多いと思うので説明しよう。
Sさんという天鳳プレイヤーがいた。
Sさんは、ニコ生での配信やツイッターでの炎上芸を精力的に行っており、天鳳界隈ではそれなりに知名度がある打ち手であった。
そんなSさんを観戦していた人がいて、その時にSさんの怪しい挙動(不自然な長考)を発見する。
それについてツイッターで質問をしたところ、以下のように答えた↓
S「あー 長考5mきりで刺してよアピしたところですね アピって不正ですか?ww」
つまり、Sさんが長考をする=テンパイだから、長考した時は差し込んでくれということ。
実際はこんな感じで行われた↓
オーラスの際どいラス争いの場面
8mチーでテンパイなんだけど、この時に4sを切るのを制限時間ギリギリまで長考してから切る。
そしてダントツからの差し込みで和了り。
長考自体はともかく、twitterでそれを宣言する事は問題だという指摘に対して、
S「まじかー まぁ確かにツイッターやっている人しか長考刺してよアピールってわからないのもあるなぁ」
S「長考アピで嫌われるの?むしろwin-winの関係を持ちかけているから良いことだと思うけどなぁ」
と答えた。
案の定Sさんには非難が殺到した。そりゃそうだ。
天鳳の運営であるつのだ氏も、Sさんの行為は「不正ではない(明確にルールで禁止されているわけではないから)が、迷惑行為である」と認めた。
そして、不正だけでなく迷惑行為での通報も受け付けるとコメントした。
結局Sさんには複数の通報が集まり、IDが停止された。(天鳳はそれなりの件数の通報があると、自動でアカウントが停止される)
そしてSさんは北海道すすきのでの目撃情報を最後に、消息不明となった。
これが天鳳win-win事件である。
なぜ今更こんな話をしたかというと、Mリーグでwin-win事件があったのではないかというツイートが見られたからだ。
該当する場面を確認し直しました。
多井選手 1s引いてテンパイ。47p待ち。
打牌直後
目線は下
右手を降ろす (さっきの画像から1秒経過)
目線は下
さっきの画像の直後(コンマ何秒か後)
目線が右(朝倉選手のほう)にいく
こういうことです。
これはwin-win案件か?
ちょっと無理がある。目線も朝倉選手の顔までは上がっていない。
セーフだと思う。
むしろコバミサの実況が悪い。打牌直後の実況は以下↓
「チラリと目線をやりましたね今、多井」
こんなん言われたらアイコンタクトかよ!って思うのは普通だ。
「これくらい目線動くのは常にあることなんだから、批判しているやつが悪い」ってのは間違い。実況が悪い。以上。
ちなみに、Mリーグのルールではこうなっています↓
つまり、競技中に疑義が生じた場合は審判が裁定します。そしてイエローカードが提示されます。
審判から何もなくても、選手自身が疑義を審判に訴えることができます。
ということ。
でもMリーグは、選手全体で協力してMリーグを盛り上げよう、存続させようという意識が働いている。(なんなら審判も)
選手自身が疑義を審判に訴えることは実質ありえない。
競技然としたルールを作っても、競技然とした環境じゃなかったら意味がないですね。