1定点医療機関当たり新型コロナ新規感染者数(67)<手足口病・マイコプラズマ肺炎>
コロナ感染者数、2週ぶりに減少
厚生労働省は9月6日、全国に
約5000ある定点医療機関に
8月26日~9月1日に報告され
た新型コロナウイルスの新規
感染者数は、合計3万6891人
で1定点あたり7.46人であった、
と発表した。
前週の約0.85倍で、2週ぶりに
減少した。
昨年の同時期は、1定点当たり
20.50人であった。
都道府県別の最多は、
岩手県15.44人、
次いで、
青森県14.53人、
福島県13.54人、
山形県13.51人、
と続く。
主要都市では、
東京都4.78人、
愛知県8.28人、
大阪府4.47人、
福岡県4.40人、
であった。
46都道府県で減少した。
9月1日までの1週間に定点医
療機関に報告された新規入院
患者数は3029人で、前週から
375人減少した。
集中治療室(ICU)に入院した患
者は、135人で前週から9人増
えた。
都道府県別では、
北海道9.64人、
青森県14.53人、
岩手県15.44人、
宮城県11.87人、
秋田県12.65人、
山形県13.51人、
福島県13.54人、
茨城県10.54人、
栃木県10.24人、
群馬県7.88人、
埼玉県7.42人、
千葉県8.92人、
東京都4.78人、
神奈川県5.73人、
新潟県12.03人、
富山県8.85人、
石川県8.98人、
福井県6.10人、
山梨県10.17人、
長野県10.77人、
岐阜県9.44人、
静岡県9.27人、
愛知県8.28人、
三重県7.13人、
滋賀県6.25人、
京都府6.33人、
大阪府4.47人、
兵庫県5.35人、
奈良県6.96人、
和歌山県6.24人、
鳥取県7.17人、
島根県8.42人、
岡山県7.19人、
広島県6.72人、
山口県6.79人、
徳島県8.70人、
香川県6.87人、
愛媛県6.66人、
高知県8.39人、
福岡県4.40人、
佐賀県6.77人、
長崎県6.39人、
熊本県5.22人、
大分県4.71人、
宮崎県4.90人、
鹿児島県4.33人、
沖縄県4.30人、
であった。
手足口病とヘルパンギーナ対策の徹底を!
幼い子どもを中心に
手足や口に発疹が
できる、
「手足口病」
と
夏風邪の1つで、
幼い子どもを中心に
「発熱」
のほか、
口の中に
「水ぶくれ」
ができる、
「ヘルパンギーナ」
の感染者数が2週連続で
増加した県があり、警報
が継続されている。
このため、引き続き、
手足口病、
ヘルパンギーナ、
に関して警戒をする必要
がある。
各家庭では、
➀食事の前やトイレの
あとは、石鹸で手を
洗う、
➁乳幼児の触れる場所を
こまめに消毒する、
など、対策を呼び掛けて
いる。
また、夏休みが終わり、
幼稚園や小学校などが
再開し、子どもどうし
の接触の機会が多く
なることから、
集団生活では、
➀流水と石鹸で手を洗う、
➁タオルの共用を避ける、
など対策が必要である。
風邪と間違いやすい、マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は、
「マイコプラズマ・
ニューモニエ」
という病原体に感染する
ことで引き起こされる病
気である。
感染すると、
➀痰がからまない
乾いた咳、
➁発熱、
③倦怠感、
④喉の痛み、
⑤頭痛、
などの症状が現れる。
中には、
耳の痛み、
吐き気、
下痢、
湿疹、
喘鳴(喘息のような
ヒューヒュー・
ゼーゼーという
呼吸音)
などの症状が出る人も
いる。
初期症状は風邪に似て
いるが、
「マイコプラズマ肺炎」
の咳は、
熱が下がった後も
3~4週間ほど続き、
特に夜間や早朝に
激しく出る事が多い。
また、一部の人は、
重症の肺炎、
無菌性髄膜炎、
心筋炎、
関節炎、
ギラン・バレー症候群、
などの重い合併症を
起こしたりすること
がある。
<マイコプラズマ肺炎
の治療>
マイコプラズマを
死滅させるには、
主に、
マクロライド系
と呼ばれる
抗菌薬を用いる。
しかし、最近は、
マクロライド系が
効かない病原体も
現れたため、
マクロライド系が
効かない場合は、
ニューキノロン系、
テトラサイクリン系
の抗菌薬に切り替え
て治療することが
ある。
但し、、8歳未満の
子どもは、
テトラサイクリン系
の薬を服用すると、
「歯が黄ばむ」
ことがあるので、原則
として使用しない。
抗菌薬に加え、
➀咳がひどいときは
咳止め薬、
➁熱が高い場合は
解熱薬、
が処方されることが
ある。
また、合併症が認めら
れたときは、そちらの
病気を治療するための
薬も使用する。
家庭では、なるべく
体を休め、
水分を補給
して過ごす事
が得策である。
熱が下がると、入浴し
ても構わない。
但し、長風呂は控える
ことが懸命である。
マイコプラズマの潜伏
期間は、
2~3週間
と長いので、症状が治
まった後も、病原体は、
まだ体内に残っている
可能性がある。
それ故、登校や通勤の際
は、マスクを着用し、他人
への感染を防ぐことが大切
である。
また、咳が収まるまで激し
い運動は控えることが望ま
しい。
<マイコプラズマ肺炎の
予防法>
マイコプラズマ肺炎は、
感染している人の
咳、
くしゃみ、
などを吸い込むことで
起こる、
「飛沫感染」、
感染している人の
唾液などがついた
ドアノブ、
手すり、
などに触れることで
起こる、
「接触感染」
で広がる。
子どもは、学校などの
集団生活での感染や
兄弟間で感染すること
が多いが、
大人のマイコプラズマ
肺炎は、どこで感染し
たのかが分からない事
が殆どである。
また、マイコプラズマ
肺炎の免疫が長くは続
かないので、再度感染
することがある。
現在は、有効なワクチン
が無いので、感染を予防
するには新型コロナ対策
と同じように、
手洗い、
マスク着用、
消毒、
など基本的な感染対策を
徹底することが大切である。
石川県、コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・ヘルパンギーナ・流行性角結膜炎・マイコプラズマ肺炎の現状
<コロナウイルス>
県全体8.98人、
金沢市7.59人、
南加賀7.70人,
石川中央6.64人、
能登中部22.17人、
能登北部4.75人。
<A群溶血性レンサ
球菌咽頭炎>
県全体1.17人、
金沢市0.64人、
南加賀0.67人、
石川中央2.00人、
能登中部2.75人、
能登北部0.00人。
<感染性胃腸炎>
県全体4.55人、
金沢市5.36人、
南加賀3.67人、
石川中央6.00人、
能登中部3.75人、
能登北部0.00人。
<手足口病>
県全体7.72人、
金沢市7.82人、
南加賀6.17人、
石川中央9.83人、
能登中部9.00人、
能登北部3.00人。
<ヘルパンギーナ>
県全体0.97人、
金沢市0.45人、
南加賀2.50人、
石川中央0.33人、
能登中部0.75人、
能登北部1.50人。
<流行性角結膜炎>
県全体0.86人、
金沢市0.33人、
南加賀2.00人、
石川中央3.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
<マイコプラズマ
肺炎>
県全体1.00人、
金沢市5.00人、
南加賀0.00人、
石川中央0.00人、
能登中部0.00人
能登北部0.00人。
<コロナウイルス>