Appleのノートの黒が秀逸な理由
1月24日は初代Macintosh、そのMacが世に出て40周年ということ。
うち30年ぐらい使ってる。しかもほぼノート、という身。
windowsユーザーからはMacは管理が煩雑やら、UIがやらでマカーマカーと軽蔑?されてきたけど、今や、これだけシェア取れたからMacでいいやろ、と思っている。
で、これだけユーザー増えると、やれ自分は見る目があるのでMac買いました、みたいなiPhoneから流れたユーザーがいてレビューとか書いてる。それはそれでいいんだけど、あえて、の事実を少し書き残す。
タイトル通りの黒いノートは昔からAppleにはある。というかPowerBookと呼ばれていた時代はグレーカラーもしくは黒で、そのころはスティーブ・ジョブズ不在の時代だ。スティーブいた頃から試作していた話を中の人に聞いたけれど当時の液晶技術やらバッテリー技術的に、そんなサイズの画面とバッテリーで誰が買うんだ?と一蹴されて製品化には至らなかったらしく、後任のスカリーが無理やり出し始めたのがPowerBook。その後もずっとPowerBookはリリースされ続けてはいたけど、スティーブが戻った頃から、本気で黒の色、質感に力を入れ始めた。
というのは、スティーブがアップルを追い出された後作った会社のネクストの、
ネクストキューブというワークステーションは、彼の美意識を注ぎ込んだモデルで、当時はマグネシウムの黒モデルのみだった。このネクストはアップルに買収されてしまうので、もはや幻のマシンなわけだけど。
そのスティーブはアップルにネクストを売りに行くプレゼンをした時のノートパソコンは、ソニーのVAIOにNEXTのOSをインストールして、デモをした、と。
彼は、それだけ、黒くてシンプルで、とても美しい素材、というものを気に入っていた。なので、今のMacBookAirのミッドナイトブラックぐらいの色はきっと彼にっての最高の素材であり色なんだと思う。そして、彼がアップルに戻ってから亡くなるまでの間に次々とリリースされた、黒いノートパソコンは、かなりダメ出しされながら素材を研究し、突き詰めていった黒なんだろうな、というのを想像しながら使ったり、見ていた。スティーブ戻った以降でシルバーが多かった時期もあってその頃は素材的に黒にすると塗装が剥げてしまうとか、希望通りの色が出なかったので黒は無し、という時期だったそう。初期のMacBookAirの頃かな。
ということで、唯一無二の黒モデルがリリースごとにされるのは、そんなスティーブのDNAというお話でした。これは当時アップルに在籍していた方からの口伝でした。
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