春楠や 落ち葉なれども瑞々し

　庭掃除の担当になった時、初めてクスノキが年に２回葉を落とすと知りました。もちろんそれ以外の時期でも多少は落ち葉がありますが、春と秋の落ち葉は半端な量ではありません！たまたま私の担当場所に、クスノキが何本も植えられていたというのもありますが、毎日９０リットル入りの特大袋３袋ぐらいの落ち葉を、ひたすら掃き集めていました。それでも次の日には、また担当場所の全面が落ち葉で埋まってしまいます。いったい誰がこんなに何本もクスノキを植えたんだと腹立たしくなったり、今日は４袋もあったと妙な達成感を感じてみたり。落ち葉との格闘は、季節が変わるまで続きます。

　今日は午前中に雨が降ったため、予定されていた外清掃が中止になってしまいました。卒業式に向けて落ち葉の山が気になったため、久しぶりに少しだけ庭掃除をしました。サクラやイチョウに比べると、クスノキの落ち葉はしっかりしているので、濡れたアスファルトの上でも掃き集めやすいです。せっせと掃き集めて２袋ほどになりました。業者さんに枝を切り詰めてもらったので、少しは楽になりましたね。柔らかな新芽の赤と、間もなく枝を離れる葉の赤。落ち葉の気持ちがわかる気がして、しばらく手を止めて眺めていました。

　それにしても、これだけの量の葉を一斉に更新し、なお意気盛んなクスノキの生命力には脱帽です。