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短文バトル4「紙」紙のような書き心地。

 パソコン雑誌でフリーソフトを紹介していた時に出会った一本のソフトがある。それはスクラップブックであり、エディタでもあった。名前はずばり「紙」である。私にとっては一生もののソフトになった。
 紙に一度書いた文字は消えることはないし、落としても壊れない。書いた瞬間に文書として成立する。いちいち名前をつけて保存したりはしない。それをソフトでなしとげたのが高校生だと聞いてびっくりし、慌ててて京都まで話を聞きに行った。その人の名は洛西一周。

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深川岳志
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