「古今亭菊志んThe東京マンスリー」次は来年4月から。
寄席もいいけど、ひとりの落語家の話を堪能できる落語会もいい。
今日行ってきたのはお江戸日本橋亭「古今亭菊志んThe東京マンスリー」だ。今年のラスト。
4月から6ヶ月かけて、古今亭圓朝作の大長編落語「業平文治」をやりきるという偉業。今日聞いたところによると原作にはよくわからない複雑さもあって、その辺はきれいに整理されているそうだ。
義侠心のある浪人による復讐劇というのが話の大要で、笑いの要素はあまりない。本日の大団円は背筋が凍る。
人間、間が開くと話の筋を忘れてしまうもので、毎回、談志や長渕剛が憑依した状態で「前回までのあらすじ」を語ってくれるのが、菊志ん師匠のサービス心溢れるところ。今回は山口直樹先生による授業形式でのあらすじだった(こっちはすごく面白い)。
あとの二本は「お血脈」と「酢豆腐」という爆笑ものだった。「お血脈」はお釈迦様と地獄を描くスケールの大きな作品で、死後地獄にいた石川五右衛門が活躍する。「酢豆腐」は酒飲みの話。腐った豆腐を食わせられる若旦那が絶品だった。
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