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歴史小説との出会いは「国盗り物語」から。

 私は根っからのSFファンだけど、歴史小説や時代小説も好きなのは、大河ドラマの影響が大きい。中学生のときに司馬遼太郎原作の「国盗り物語」に出会って、高橋英樹演じる織田信長に惚れ込んでしまった。それから司馬遼太郎の戦国4部作を読んだりして歴史小説にハマっていった。
 池波正太郎はほぼ全作品を読んでいる。妻の影響だった。妻がラジオ番組の構成の仕事をしていて、あるとき、池波正太郎の料理をテーマに一週間の帯番組を作ることになり、池波作品がどさっと山の如く届いたのだった。それを片端から読破していくのは楽しい体験だった。
 そんな私が手を出していないのが、藤沢周平だった。なんだかこじんまりした話を書く人という印象があって未読のまま過ごしていたのだが、小田嶋隆の「上を向いてアルコール」を読んで、気持ちが変わった。アル中時代、酒を飲みながら藤沢周平を読む描写がとても魅力的だったのだ。小田嶋さんはアル中生活をリセットするために時代小説から縁を切ったそうだが、私はこれからゆっくり読んでいこうと思う。

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