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津村記久子の連載エッセイ「となりの乗客」。
昨日は書き下ろしのショートストーリーを紹介したが、今日はエッセイ。
「好書好日」というページがあり、朝日新聞大阪版に連載中の「となりの乗客」が転載されている。月一連載が無料で読める。ありがたい。
「となりの乗客」は津村記久子が自分とその周辺について語る、1回分で800文字くらいのエッセイである。
「待機するより水を飲む」という回がとくに面白かった。
「わたしの中には「文章を書く係」とか「食事を作る係」とか「買い物に行く係」などがいて、分業で自分を支えているのだが、もっとも始動にコストがかかる「文章を書く係」の「ちょっと休まないと仕事できない。ねーお茶とおやつは?」を、ある日、うるさい、おまえは水でも飲んでおけとあしらうことにした。」というのだ。
あー、わかるわかる。
テレワークを強いられているたくさんの人が共感しそうだ。
「仕事をする係」は、なんだかんだと文句を言ってなかなか仕事を始めない。のろのろご飯を食べたり、ドラマの録画を観たりといった過程を思い切って省略してみよう。
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