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2-2【国連での闘い】深田スピーチが日本政府に対する国連勧告に!?ジュネーブ女子差別撤廃委員会

2024/10/31

//www.youtube.com/watch?v=Ulqcwb08sws&t=910s

回私の意見が反映されたと感じたところを皆さんと共有していきたい。

 この対日勧告が内閣府の男女共同参画のウェブサイトに載っている。その訳文を藤木氏という方が出されていたのでそこから引用して皆さんと共有させていただきたい。

「(a)締約国は、女性の選挙資金へのアクセスがより限られていることを念頭に置き、女性の政治参加を加速するための一時的な特別措置として、国会議員に立候補するために必要な供託金300万円の減額を検討していない;

(a)この意思決定機関における女性の平等な代表を加速するための臨時の特別措置として、女性が国会議員に立候補するための300万円の供託金を減額すること;」

こういう文言が最終見解として入っている。

 そして、

「44.委員会は、締約国に勧告する:

(b)女性のビジネス機会を拡大し、無担保の低利融資、信用保証を含む融資機会、高価値のサプライ チェーン、高額の公共調達契約にアクセス するための措置を講じ、女性がアクセスする 国の信用資金全体の割合を文書化する」

 こういう文言が入っている。これは何かと言うと、私が提出したペーパーの中に供託金が高すぎることや、例えば、お金を借りようとしてもものすごくハードルが高いことについて述べた部分があるからだ。

以前、信用金庫で向こうからお金を借りてくれと言われたことがある。自分も事業を拡大したかったので了解すると審査員が来た。すると「深田さんの会社を経営しているのは誰ですか」と聞かれたので、「社長は私ですけど」と 言ったら、「いやいやいや男がいないと無理でしょ、男はどこにいるのですか」と言う。男はいないと言うと、今度はどうやって生活しているのかと聞いてくる。貯金を切り崩して生活していると言うと、男に養ってもらっていないのか、結婚はしていないのか、離婚して独身だと言えば、別れた夫に慰謝料はもらっていないのか、もらっていないと言うとせめてマンションくらいはもらっただろうとか、こっちはだんだんと腹が立ってきた。

 失礼すぎる話ではないか。男がお金を借りるときにこのような質問をされることがあるのか。結婚しているのかぐらいは聞かれるかもしれないが、女はいるのか、あなたの会社は実はあなたは無能だから女が裏で経営しているのだろう、女に養ってもらっているのだろう、別れた女にお金をもらったのか、マンションをもらったのか、そのようなことを聞かれたらどんな気持になるだろうか。当然頭にくるはずだ。

 昭和の話ではない。2011年、12年のことだ。日本の金融機関がそのレベルでどうやって女性がビジネスできるというのか。それどころかお金を調達したり、供託金でも借りてやってみようかということすらできない。これは性的な嫌がらせというものだ。この嫌がらせをいつまで続けるつもりなのか。男がいないとお前は生きていけないのだろう、男からいくらもらっているのかと散々聞かれて、売春婦扱いするのかとなるわけだ。

 私が一番言われて嫌なのは、せっかく綺麗に生まれたのだから男にちやほやされて得してきたのだろうとか言われることだ。ものすごく嫌である。ルックスにかかわらず、会社に勤めれば事務員は事務員の給料、営業は営業の給料をもらう。ルックスで給料が決まる仕事ではない。取引先や会社で可愛いから可愛がってもらったとしても、それで給料が増えるわけはない。どうしてそんなことがわからないのか。働いた分の給料しかもらえないのはあたりまえだろう。どうしてこんな話をしなくてはいけないのかと自分でもいやになる。努力して生きているのに、お前は頭パッパラパーでも、美人だから得したとか、美人だから本が売れて良かったなとか、あの写真がついているから本が売れるのだろうとか、そんな人を馬鹿にした心ない言葉を投げ続けられていると、自分はいったい何なのだろうかとさえ思ってしまうのだ。

 ある証券会社の話だが、採用されても、ブクブク太りやがってデブになったらお前を雇った意味がないだろ、と体重計に乗せられたり、お前はデブだからそれ以上飯を食うな、お前はデブだからそれ以上ビールとかカロリー高いもの飲むなとか、会社でそのようなことを言われ続けることなど皆さんは考えたことがあるだろうか。

 女性に生まれるということは時としてそういう思いをすることでもある。特殊な会社ではない、普通の大企業でのことである。

 そういうこともあってやはり居心地は悪い。働いている人間としては居心地が悪い。美人で男転がしなのだいうことを得意として生まれてきた人たちは、それが自慢なのかもしれないが、私は違う。だから同じように扱われるのは極めて不愉快である。普通に働いて、残業代も請求せずに残業して、自分の能力の低い分をカバーしようと思って頑張っているのにその言い方はないだろう、そのように思って生きてきている。

 男女の壁というのは超えられないものがあるから、多少はそういうことを言われても我慢しなければいけないと思うのだが、信用金庫に金借りてくれと言われて、いいですよと好意で言ってあげたのに、どうしてこんな侮辱の言葉を投げつけられなければいけないのかと思ったからである。

 そしてそれを自分個人の体験として留めておけばいいと思っていたが、先日その話をしたら、自分も同じような目に遭いましたというコメントが何件か入っていた。やはりこういうことがあるのだ。男がいないとお前は生きていけないのだろうとか、男に金もらっているのだろうとか、これが性的な嫌がらせであり、ものすごい偏見だということが分かってもらえないと思ったのでスピーチに盛り込んでみたら採用されたのだ。

 もちろん男の人に親切にしてもらい、いろんな人から優しくしてもらって感謝はしている。しかし、そうではない人たちから同じようなパターンで体を触られたりとか、仕事もないのに仕事だと言って呼び出されて、嫌な思いをすることは本当にある。そういう一部の人たちの時代錯誤的な考え方をそこだけ調整していただきたいと思う。

 さて、こうやって国連で勧告が出たが、私にとっては国連の女子差別撤廃委員会への初めての参加であった。スピーチ論文を書いたが、アメリカで博士号を取った日本人男性に手伝っていただいて、その方の力もあって今回私の考えていることが一部採用されて本当に感謝している。

 国連というのは非常にポリティカルな場であるので、スピーチには多くの団体が参加して、違う考えの方もたくさんいる。そして出てくる勧告というのが必ずしも本当に私たちの望んでいるものだとは限らないケースもある。

 例えば、チリとかキューバの団体の方たちは、「お注射」が実は男性ばかり優先されて、女性には回ってこなかったからそれをちゃんと勧告して欲しいといったことをおっしゃっていた。こうやって「お注射」は義務として広がっていくのだろうかと少し心配になったりもした。

 あとは、女子差別撤廃委員会が選択的夫婦別姓や女性天皇を認めろというようなことを要求してきていたりして、それが日本の文化にマッチしているのか、そうではないのかというところで軋轢も生まれてくる。そこで林官房長官が皇室典範の改正勧告に対しては「強く抗議し削除の申し入れを行った」と、選択的夫婦別姓導入の勧告に関しては「国民や国会の議論の動向を踏まえ、適切に対応したい」という非常に厳しい表情で答えている。

 日本政府は今テレビなどメディアで厳しく抗議すると言っているのだが、政府が国連の場でもっと意見を言わないといけない。

 しかし、国連の意見を言う場所では民間団体しか意見を言えないし、民間の者がジュネーブに行くというのはものすごくお金がかかる。基本的にバックアップがある人が行っている。今回私も皆さんからサポートしていただいたけれども、半分以上は持ち出しだった。

 なぜかと言うと、まずスイスと日本の往復のチケット代が本当に高く、60万円ぐらいするのだ。そして現地でのホテル代もそれなりにかかる。スタバのコーヒー一杯1000円、サンドイッチを食べると1700円とかする。そういう世界なので滞在費用がものすごくかかる。女性だから寄付とかたくさん集まっていいと言われるけれども、それほど甘くはない。

 なぜかと言えば、日本は女性の権利を主張してもいい、基本的にものすごくいい国だ。だから女としてそんなに苦労しているという意識もあまりない。私も普段はない。だから、男の人に優しくしてもらって嬉しい、女性にも優しくしてもらって嬉しい、男女ともにいい人が多くて優しい方が多い国だから本当に幸せだと思うと、女性差別を感じない。そうなると女性差別撤廃委員会に行きますと言ってもそこまで寄付が集まるというわけでもないのだ。

 アジェンダとしてあまり日本国民にとってピンとくるものではない。だからそんなに 集まらない。ただ一部の団体というのはどこかから紐付きで積極的に参加しているので、そういう人たちの意見がどんどんどんどん通ってしまうというのがこれまでの日本だった。実は国連の場というのは何か意見が出た時に反対意見が出ると詳細を調べるほどの時間がない。だから、反対意見もあるのであれば、では今回は勧告はやめておこうとかになる。

 そういう意味でもっとこのチャンネルを見ている方々が、時間がある方、英語力がある方、そして資金的に余裕のある方が国連に行って、実は日本はそうではないという意見を出してほしい。例えば、婦夫婦別姓というのは違うのだとか、元々女性は苗字がなくて、やっと女性の権利として勝ち得た苗字なのだとか、いろいろな言い方があると思うが、カウンターの意見を皆さんで、自分の意見を言う、自分の意見を届けてくる、レポートを書いて英語に訳して持っていくというのがいいと思う。

 今回も私の国連でのスピーチが勧告になりましたとツイートしたところ結構バッシングもあった。どうして皇室典範のことを言わないのかとか言われるわけだが、私は皇室についてはあまり詳しくない。だからそれを私に言うのはあまり適切ではない。そうではなくて、そういう風に思うのであれば自分で行かないといけない。今回行った方々はみんな身銭を切って行っている。

米軍兵士にレイプされた女性も今回は現地ジュネーブまで来なかったが、ビデオメッセージを出していた。彼女も来る時は身銭を切って来ているわけだ。そうやってその方は被害者なのに自分で自分の権利を取り戻すために、日米地位協定によって犯罪隠蔽工作がなされていることを訴えに行っているのだ。

 国連は気に入らないと思っていたら、行って意見を言う場がそこにあるのだから、是非とも自分で行って自分で意見を言うのがいいと思う。そして、 自分はそこまでの時間がないとか、時間はないけど多少お金に余裕があるという人は、そのような活動をしている団体に寄付することをお勧めする。日本の文化を守ろうとか、日本の今までの女性のあり方を守ろうという活動をしている団体がある。そういう方に寄付をするとその方々ももっと余裕を持って活動できるのではないだろうか。

 いきなり上から目線でなんでこういうことをしないのだ、というのは一生懸命身銭を切って活動している人に対してはいさかか残酷なことではないだろうか。民主主義においてはフリーライドをすると必ず公共財というものが毀損していく。これはもう100年前から言われている民主主義の欠陥である。開かれれば開かれるほどただ乗りする人によってダメになっていく。民主主義活動もそうだ。あまりにも高圧的な態度でそういうことを言うと萎縮してしまう人もいる。萎縮すればその人の活動も細ってしまう。それよりは、こういうことはどうですかとか、応援してあげて見守っていくのがいいのではないかと私は思う。

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