【対談】「親日の台湾」という幻想を捨てよ─TSMCの正体(稲村公望×深田萌絵)
『維新と興亜』第9号:
中国人民解放軍と結びついているTSMC
── 現在、アメリカと中国は技術分野で激しい覇権争いを展開しています。その行方を左右するのが半導体です。
深田 習近平政権は、「中国製造二〇二五」で、中国国内の半導体自給率を二〇二〇年までに四〇%、二〇二五年までに七〇%、引き上げるという目標を掲げています。中国の半導体自給率はトランプ時代の制裁で、二〇二一年には一六%止まりでした。ところが、中国の半導体自給率の向上を裏で支えているのが、台湾のTSMC(台湾積体電路製造)です。
最先端半導体製造の分野では、TSMC、インテル、サムスンの三社で激しく競い合っていましたが、インテルは昨年夏、製造力強化に関する施策をトーンダウンし、積極的にTSMCに製造を移管する方向に転換してしまいました。
TSMCはサムスンとの競争に勝てば、半導体製造の覇権を握ることができます。
よろしかったら買って読んでみてください。
『維新と興亜』第9号: