河野太郎デジタル大臣 自動運転タクシー解禁、AIひき逃げ無罪に改革か!?
2024/06/03
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現在、ワシントンDCにて車の水素燃料電池(フューエルセル)の研究チームに同行し、デモンストレーションを見に来た。自分は最近、自動車に関す書籍を執筆中の為、自動車に対し注目をしている。
日経新聞5月21日の日経スクープの記事
「自動運転に事故調査機関、政府、過大な責任追求防ぐ」とのタイトルだ。6月のデジタル行政改革会議で、運転手のいない自動運転による事故を調査する専門機関を設置する。自動運転の事故とは刑事事件で言う犯人。つまり被疑者は人であり、会社や法人ではない。
自動運転の車が人を引き殺した場合、誰に責任を問うかが問題になる。自動車メーカーが犯人ではないと現在、協議をしているのだが、車の自動運転のアルゴリズムを設計した個人に責任を問うわけにもいかない。
事故の原因が分からない場合「自動車メーカーへの責任は問わない」と、有識者会議のまとめた報告書に盛り込むと書いてある。製薬会社から金を受け取っている有識者が「注射に副作用はありません」と話をする有識者会議と大差がない。有識者とは、単なる利権の代弁者なのだ。
現在、アメリカのクルーズ社とホンダが共同で2026年辺りから、無人タクシーを始められる方向性で動いている。しかし、昨年クルーズ社は、カリフォルニア州サンフランシスコにて無人タクシーの試験運転を実施していたのだが、事故が多発していたのだ。
交差点で、右左折できず右往左往し、渋滞の原因を作り、対象物も認識できず、「次々と人を轢く、車に轢かれた人の上に駐停車する」等の事故を起こしている。昨年の時点で、クルーズ社の無人タクシーは営業停止処分を受けているにも拘らず、直後に日本では、クルーズ社のサービスを始めますと発表した。
現在、ライドシェアという形で解禁する流れになっており、河野太郎デジタル行政改革担当大臣は、先日北海道に行きレベル3.5相当の自動運転の機能を搭載した自動運転バスに体験乗車し、「この様な物が大事だ」と推進するための法律の問題や規制の問題を早くクリアしたいと意気込みを語っていた。
その後、「自動運転に事故調査機関、政府、過大な責任追求防ぐ」というニュースが報道されたのだが、自動運転で事故を起こした際にメーカーに責任を問わないとする方向性で、6月にはデジタル行政改革会議で決めようとしている。
アメリカでは、公道で自動運転の試験運転を実施中に事故が多発し、営業停止処分を受けているモノをなぜ始めるのか。事故の責任をなぜ問わないのか。責任の所在地が不確かなうえ、なぜ事故が多発している仕組みを大臣は推進するのだ。利権を漁るのは勝手だが、人命が関わる事であり、あり得ない事である。
GoogleやAppleは、既に自動運転から撤退をしている。彼らが撤退した理由は、ソフトウェアの観点から車の安全性能を満たすまで行けていないからである。テスラを見てみてもオートパイロットで沢山の人が亡くなっている。
飛行機の自動操縦のことをオートパイロットと言うが、レベル2程度の運転支援機能しかないものを自動運転だと思い込み、テスラのオートパイロットモードを信じ込み、酒を飲んだり、手を離して寝たりする人がいる。ドライバーの落ち度ではあるが、本当にテスラに問題はないのだろうか。
確かに裁判の判決ではオートパイロットはセルフパイロットではなくテスラには責任はないとの判決は出たのだが、人命に関わる問題であり、自動運転ではないものを、あたかも自動運転の様なオートパイロットと誤認させるような言葉を使い続けるのには議論する必要があるはずだ。
日本は、自動運転対し、本当に厳しく公道試験が全くできず、自分も色々と自動運転用の無線システム開発に携わった事もあり、不満もあったのだが、アメリカでの事故のニュースを見る限り、最もリベラルなサンフランシスコの隣でテクノロジーに対し寛容なシリコンバレーでさえ皆、撤退した。
「Google・Apple」の撤退の理由は、ソフトウェアでは自動運転が出来ず、ライアビリティー(負債・債務)が大きすぎる。事故で死亡した場合の保証なども大変であり、自動運転のタクシーの試験運転では渋滞の原因になった事も理由にある。
日本では、事業者に対し責任の追求を防ぐシステムを作ると言うのだが、納得がいかない。自動運転自体は応援してはいるが、時期尚早であり、成熟してない。交差点もスムーズに曲がれない。
サンフランシスコでは、自動運転車に対する不審感が高まっており、自動運転車を見回る市民団体もでき、「見つけるとボコボコに殴り壊す。オレンジコーンをボンネット上に置く。自動運転用のAI認識カメラは、オレンジコーンを侵入禁止なのだと誤認識する事を逆手に取り、動けない様にする事が多々あった」事を考えれば時期尚早であろう。
高速道路など限定されている場所で、尚且つ前方の車と一定の距離を保ち同じ速度で追尾走行する程度ならば可能である。何故なら高速道路は一般道よりも単純で信号も交差点もない。合流と出口のみしかなく限定された部分での自動運転化はありなのだが、一般道ではコンピューターからすれば、複雑な環境なのだ。
信号も、「赤・青・黄色」と太陽の位置によって色の見え方も違い認識も100%ではない。他にも、落下物も認識できず人間の目では紙だと認識できたとしても、今現在の車の認識システムでは、硬いモノなのか柔らかいモノなのか判別できない。
空の段ボール箱が突然落ちてきたとしても、人間の目では空なのだが自動運転の車は障害物と認識しハンドル切り事故を起こす事もある。最近、自動運転の実験現場に行く機会もなく分からないが、格段に進歩したという話も聞かない。
アメリカでは、2023年の10月に自動運転試験が営業停止になったのだが、同じ月にそのまま日本に持ち込まれ発表されること自体が正気の沙汰ではない。自動運転AIの開発は未だに、未完成である。始めるのならば完成してからでも遅くはない。
お知らせ
東京講演
・6月15日(土曜日)14時開演16時まで
東京星稜会館
『弁護士が解説する』
「自民党の危険な憲法改正案」
参加費2000円
https://peatix.com/event/3903585/
・6月23日(日曜日)13時半開場 14時開演16時まで
ビジョンセンター赤坂6F VisionHall
経済アナリスト森永康平氏×深田萌絵
「積極財政で日本経済は成長できる」
13時半 開場
14時 開演
森永康平氏「積極財政で日本経済は成長する」
15時 パネルディスカッション&質問タイム
深田萌絵 × 森永康平氏 「給料成長には経済成長だ!」
16時 書籍販売タイム
16時半 閉館
参加費3000円
https://peatix.com/event/3964898/
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