エマニュエル会談終了。玉木代表の自民党利権潰し政策が面白い
2024/11/07
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トランプ大統領の誕生により、エマニュエル氏に会う意味が無いのではないかと思っていたのだが、玉木氏は予定通りエマニュエル氏と会談をしていた。
今日という日程を玉木氏が選んだ背景には、昨日の選挙の結果で、トランプ氏が勝つかハリス氏が勝つかによって、返事の内容を変えなければいけないという事情があった。
エマニュエル氏はバイデン大統領が任命した駐日アメリカ大使なので、トランプ氏とは全く異なる考え方を持つ人物だ。そして、選挙が終わり、日が変わっても結果が変わらずにトランプ氏が当選したことを受けて会談を行った。政治情勢について意見交換をしたとのことだが、今更感がある。
この会談には古川国会対策委員長も同席したのだが、内容は公開されていない。もう少し詳細な情報が欲しかった。
今、「103万円の壁」問題については、基礎控除を178万円まで引き上げて、「もっと労働者を増やそう」「手取りを増やそう」とする政策が、若い層に支持を得ている。
その中で、誤った情報も流れている。
毎日新聞から「『103万円の壁』解消に直接補填 国民民主、自公への要望原案判明」という記事が出ている。
「『106万円の壁』や『130万円の壁』に対する『年収の壁助成金』と同様に、『103万円の壁』の解消も、年末調整による勤労者への直接補填にしましょう」と玉木氏は発言したと報じられたのだが、玉木氏はこれをTwitter上で否定した。
実は、自公政権は「年収の壁助成金」制度を始めている。
ひとつは、収入が「106万円の壁」を超えた場合に、事業者へ助成金を支給するので、年収が減った分を勤労者へ補填してくださいというものだ。
もうひとつは、「130万円の壁」に対して、年末繁忙期の一時的な増収に対しては「一時的なものだ」という証明書を発行して貰うと、「社会保険に加入しなくても良い」という特別措置が得られる制度だ。
「103万円の壁」の解消発言により、国民民主党の玉木氏が大人気になっていることが、自公にとっては気に入らない。
そして、「103万円の壁」を178万円に引き上げるには、7兆円の財源が必要になるとして、自公側では低収入者に限定した直接補填を提案する意見も出ている。
もしかしたら、玉木氏の提案をすり替えるべく、誘導しているのではないだろうか。
このニュースがどのような経緯で出てきたのかは不明だが、自公としては玉木氏に対して、「我々も『年収の壁』を解決しようとしているのに、すべて手柄を持っていかれてしまう」という焦りもあったのかもしれない。
玉木氏の政策は面白い。一見、弱者救済のように見えて、自民党の利権潰しになっている。
まず、「消費税を5%に減税 インボイス制度廃止」という政策だ。
消費税を一律で5%に引き下げると、経団連の懐が寂しくなるので、自民党は経団連からのパーティー券収入が減る。
また、インボイス制度の導入で、フリーランスから派遣社員になる人が増える。すると、パソナが儲かる。
つまり、消費税の減税とインボイス制度の廃止によって、主に自民党関連の利権が減り、ダメージを受ける。
次に、「ガソリン代値下げ」だ。
「トリガー条項」を発動するべきだとしている。
現在、1Lあたり25.1円のガソリン税が付加されている。もし、「トリガー条項」を発動すれば、現在の1Lあたり約175円が約150円に下がることになる。
それには1.5兆円の予算が必要になる。
ところが、自民党はガソリン価格上昇の抑制のために、ガソリンスタンドなどの業界に助成金を出した。その予算は6兆円だ。
1.5兆円で済むものが6兆円もかかり、実際にガソリン代が下がったのかと言えば、かなり疑問である。
ガソリン代を値下げするために、助成金ではなくて「トリガー条項」を適用すると、助成金で潤ったガソリンスタンド業界からのパーティー券収入が無くなる。ガソリンスタンド利権の受益者にとっては迷惑な話だ。
更に、「電気代値下げ 上乗せ徴収分一時停止」という政策だ。
これで打撃を受けるのが菅グループである。再エネ賦課金を一時的に下げましょうという政策だ。
間違いなく打撃を受けるのが、菅氏とその支援者の銀座のフィクサーだ。それから、太陽光パネル利権に関わる小泉一派と河野一派だ。
メガソーラーを運営している会社は、自民党の政治家の親戚であることも多い。地方のメガソーラーをよく調べてみてほしい。一族経営だったりする。
「再エネ賦課金」を止めると、太陽光パネルをもっと増やそうとしている所にも打撃がある。
また、「再エネ賦課金」は天下りの機関へと流れて、その資金にもなっている。
それら多くの利害関係者にとって痛手となる提案なので、相当なハレーションを起こすだろう。
さて、電気と言えば電気自動車だ。EVは今後、どうなって行くのだろうか。
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