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【総裁選】大阪万博失敗の余波で維新分裂か

2024/09/25

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維新の議員から連絡があり、いま維新が方向性を見失い過ぎて、分裂の危機にあるとのことだ。大阪万博問題や、LGBTで保守派の化けの皮が剥がれる。そして兵庫県知事選では、実は維新と自公が候補を推していたが、自民が早々に手を引いたため、維新の候補として飛火しているという混乱が生じてフラフラになっている。

自民党の萩田氏に接近して「第二自民」を宣言した馬場さんも、自民の裏金問題に足を引っ張られ、いまは立憲民主党の野田さんにすり寄ろうとしているが、そのことで吉村・橋下組や足立さんが反発して、維新内部の対立が激化している。
現在追い風を受けている政党が見当たらず、すべての政党に逆風に晒されているという現状だ。

ノンフィクションライターの松本創氏の『大阪・関西万博 失敗の本質』を紹介したい。建築士の森山氏の名前が挙がっているが、彼はツイートでいま批判されている隈研吾氏の問題を語っている。その批判は主に、耐久性や機能性を無視した見た目重視のデザインに対するものである。

私は若い頃から、安藤忠雄やチャールズ・レニー・マッキントッシュ、コルビジェ、フランク・ロイド・ライトなどの建築家の作品を見てきたが、写真映えにのみ焦点を当てた建築が、いかに機能的な問題が多いかを何度も目にしてきた。10億円の資金を投じた家が、雨漏りや水はけの問題で機能不全に陥っている例を見て、芸術性を優先する建築家には依頼することはないと思った。

この本に、大阪万博でパビリオン建設が進まなかった理由として、地元の建築業者が見つからなかったという衝撃的な事実が語られている。大阪万博の失敗の本質が明らかになっており、予想を超える酷さに驚かされる内容であった。

1つ目の制約は軟弱すぎる地盤にある。そもそもゴミ捨て場であり、地盤とは言えない場所に建設を進めているため、15メートルほどの杭を打たなければならない。しかし、その杭は建設後に抜かなければならないという規約がある。2階建てや3階建ての低層建築を作るにも、15メートルの杭を打ち込む必要があり、打つよりも抜くことが非常に困難である。常識的に考えても15メートルの杭をどうやって抜くのか、非常に費用がかかる話である。

2つ目の制約は、地下を2.5メートル以上掘ってはいけないという規則だ。夢島は埋め立て地であり、土が3メートルしか盛っていないため、2.5メートル以上掘るとゴミが出てくる可能性がある。この制約のため、地下室を作ることができず、建物の地下空間を活用することができない。
こうした厳しい制約に加え、コロナの影響で物資の値段が上がり、物流の停滞により材料費も高騰している。

私の実家でも、部屋の改装を試みたが、同じ材料を使っても以前の2倍の費用がかかった。現場の建築会社も、万博の建設を受けたがらない。その理由は、各国が予想外に凝ったデザインを求めた結果、地盤の弱さを考慮せずに建設を進めようとしたためだ。さらに、地下を2.5メートル以上掘れない問題や、有害な化学物質が出てくるリスクもあり、建設は困難な状況にある。こうした問題点を知ることで、大阪万博の失敗が何であるかが明らかになる。

また、最近では維新の分裂も取り沙汰されている。馬場氏と吉村・橋下チームの間で対立が生じており、最初は大阪万博を盛り上げようとしていたが、次第に「日本全体で取り組む万博」としてトーンダウンしていった。馬場氏は自民党の萩田氏に接近し、「第二自民」として自民党に賛同する姿勢を示した結果、有権者からの信頼を失った。自民党もまた支持を失い、馬場氏は立憲民主党に接近しようとしている。この動きにより、維新内部での分裂が加速している。

さらに、足立氏と音喜多氏の間でも激しい対立が続いており、東京15区の補選で出馬した金澤ゆい氏をめぐって選挙法違反が取り沙汰された。足立氏は音喜多氏を党から除名するよう求めたが、最終的に追い出されたのは自分自身であった。この混乱の中、維新は衆院選に突入しようとしているが、足立氏も離党の可能性がある。また、金澤氏も音喜多氏との不和から離党しており、党内の混乱は続いている。

こうした状況を見ると、日本が一体どうなってしまうのか心配だ。カマラ・ハリスがアメリカ大統領、小泉進次郎が日本の首相となるような未来が来たら、世界はどうなってしまうのだろうか。


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