【猛毒注意】熊本工場フッ素廃棄隠ぺい事件。ソニーの説明も怪しい!?
2024/09/23
//www.youtube.com/watch?v=YOjNekZhLHQ
昨日の説明で2つの間違いがあったので、まずは謝罪をしたい。
ひとつは完全な間違いで、昨日の説明で令和4年、令和5年のソニーセミコンダクター マニュファクチャリングからのフッ素の廃棄が0になっていたと述べたが、年号を間違えていた。正しくは令和3年と令和4年である。
もうひとつは、昨日は端折った説明だったため、経産省の指導が悪かったように聞こえたのかもしれないので、そこは訂正させていただきたい。ソニーセミコンダクターも、かなりおかしいところがあったので、今日はその部分についてお話したい。
まず経緯は、「ソニー子会社、フッ化水素排出量をゼロと誤報告」とタイトルを冠したニュースがあり、これが熊本工場に関するものである。PRTRインフォメーション広場という、有毒物質や有害物質などの化学物質が、何処にからどれくらい排出されたかを公表する仕組みがあり、事業所内から事業所外の何処に出されたのかが分かる。
ソニーセミコンの熊本工場をチェックしたところ、フッ化水素が令和2年までは排出されていたが、令和3年、令和4年に突然0になっていた。
ソニー セミコンダクター マニュファクチャリング熊本テクノロジーセンターの<フッ化水表及びその他水溶性塩>のデータで、年々増えているはずのフッ素の排出量がいきなり0になっている。元々はニュースになっておらず、「0になっているけど、おかしくないですか?」と教えてくれた人がいた。フッ素の廃棄がいきなり0になることはありえないため、絶対におかしいと思い、このチャンネルでも皆さんにご紹介したら炎上したみたいで、遂に熊本県、経産省、ソニーセミコンも隠し果せなくなったようでニュースとして出てしまった。ついに、地元の反日熊日新聞も報道する事態になっていた。よほど地元の人たちは、今回の事件をおかしいと思ったのだろう。
このような状況の中、ソニーセミコンはすぐに説明を出した。
7月8日のソニーセミコンのホームページからのニュースで、
「化学物質に関する一部データの報告漏れについて」として、「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社(以下、社)が、PRTR法(化学物質管理促進法)による制度に基づき毎年度報告している、化学物質の排出・移動状況において、過去2年度分の報告データに誤りがあることが判明しました。
2021年度と2022年度におけるフッ化水素およびその水溶性塩のうち、廃棄物として事業所外に移動(排出)する量について、届出データにゼロと記載していたことです。2023年度の報告に向けたデータを準備する中で、過去分の報告データにおける誤りが判明しました。
当該事案は、当社内におけるPRTR集計システムの更新に伴う不具合に加え、入力作業手順における人為的ミス、対外報告用の当該データの確認体制の不備が重なる、複合的な要因により生じたものです。現在、過去分のデータを精査し、他に記載漏れがないか確認作業を進めており、熊本県のご指導の下、報告データの修正手続きを進めてまいります。
なお、フッ化水素は腐食性の高い酸性の無機化合物ですが、当社事業所内で処理するものにおいては法規制基準よりも厳しい自主基準値を設けて無害化の処理を行っているため、人体や環境への影響が懸念される物質ではありません。
熊本県内の地域住民の皆さま、ステークホルダーの皆様に、多大なるご心配をおかけすることとなりましたことを深くお詫び申し上げます。」
この説明も怪しい。ソニーはひとつ誤魔化している。
フッ化水素は腐食性の高い酸性の無機化合物ですが、当社事業所内で処理するものにおいては法令よりも厳しく無害化の処理を行っている。とあるが、事業所外に出すものを隠蔽していたことが問題である。これを読むと何も分かっていない人は無毒化しているから良かったと安心すると思うが、問題はそこではない。誰だって自分の会社や家の中に毒を撒く人はいない。問題は、報告すべき事業所外へ排出する時の毒は何処へいったのかを隠蔽していたということである。
日経クロステックが、この後追い記事を出している。
「事業所内での無害化の処理を行い、一部フッ酸成分が取り除ききれなかったものは事業所外に移動(排出)する。その排出量をゼロとしていたが、「通常、排出量がゼロになることはない」(ソニーセミコン広報担当者)という。」
事業所から外に出るフッ素の排出量がゼロになることは絶対にない。これは、働いてなくても分かることだ。フッ素を使わずに半導体を作ることはできないし、フッ素を完全に無毒化することもできない。できない分は業者に頼んで外に廃棄することになる。つまりソニーセミコンの広報が言っていることが正確で、ウェブサイトの報告は嘘ではないが大事なことを隠している。
毒のある物質は廃棄していました。それは書いていませんでした。ごめんなさいと書いてない。これは悪質だ。それだけではなくシステムエラーを理由にしているが、これはシステムエラ―ではない。
令和 4年4月5日にソニーセミコンはフッ素の取り扱い量排気量が0ではないと届け出ている。その2ヶ月後の6月14日に「0」に訂正して変更届を出している。その際、日付は4月5日に戻して報告しているためバックデートによる隠蔽工作をしたことになる。これをシステムエラーと呼ぶだろうか?
その後9月9日に経産省はフッ素の取り扱い量が「0」になっているのはおかしいので数字に間違いはないか、経産省は熊本県を通じてセミコンに確認している。ここは経産省は偉い。熊本県経由でフッ素の排出が「0」の報告書を経産省に出しているので、本当は熊本県が先に確認を取っておくべきで、変更の届け出をソニーセミコンから受け取った瞬間に、そんなわけないと返すべき事案だ。
令和4年9月9日にソニー セミコンはフッ素廃棄量は「0」で間違いない。理由は使用の中止だと経産省に報告している。前述の日経クロステックの報道を見ると、ソニーセミコンの広報がフッ素の排出量が0になることは通常ないと言ったにもかかわらず、ソニーセミコンは「フッ素の使用量が 0になりました。それで間違いはない。理由は、使用を中止したから」だと、明らかに偽りの回答を出している。
更にその10日後の9月21日、経産省から熊本県を通じてソニーセミコンへ、0となったことを再確認し、使用を中止して取り扱い量1t未満となった場合は、それらの物質の届け出自体が不要なので別紙用式の削除の手続きをするよう手順に従って経産省がソニーセミコンに指導をしている。
経産省も少しはおかしい思ったようだが、細かく経緯を見ると明らかにソニーセミコンが1番隠蔽工作をしていることが見えてきた。
昨日の私の説明があまり良くなかったので今日は補足説明をさせていただいた。混乱を与えてしまい本当に申し訳ございませんでした。自分も少し頭がカっとなりすぎたなと思って反省している。
しかし、排気量を隠蔽していたのだ。フッ素は猛毒で、間違って歯に塗ると死に至る。歯科技工用のフッ素水素酸を間違って歯に塗ってしまい子供が死亡した事件がある。だが、歯医者で塗っているのはフッ化ナトリウムで、死ぬようなものではないので誤解のないように。ただフッ素が歯は良いかもしれないが体全体に良いのかはよくわからない。
ソニーセミコンは明らかに嘘の回答をしているが、なぜフッ素の排気量の隠蔽が必要だったのか。システムエラーではなく、自分たちでフッ素を廃棄したと書面を出し、後からやはり0だった。理由は使わなくなったからと回答している。人為的なエラーがあったとも言っているが、意図的な虚偽報告を行ったのはエラーとは言わないだろう。
これだけではなく、ソニーセミコンが、実はどれだけの水を熊本から組み上げているかは非公表だ。どれだけの水を使って化学物質の廃棄どのように行っているのか説明してもらう必要がある。JASMもTSMCの子会社も、水を組み上げるだけでは足りずダムの水もよこせ、その後使った後の水を川に流したいから菊池川に流すとか言い出しているわけだ。その辺りも開示請求で開示してもらわないといけない。ただ開示請求をかけても熊本県は隠蔽工作に走り、文書は存在しない、教える義務はない、訴える原告としては不適確だ、30日以内には教えない、60日後になります、90日後になりますなどといって国民を馬鹿にして熊本県の住民の人を踏みにじり隠蔽工作に走っている。
そこで10月6日の朝10時に「熊本の水を中国から守れ!工場のインチキを暴くリーガルアクション」というテーマで深田テレビのオンラインで皆さんに経緯を詳しくお話をしたい。どれだけ熊本の人たちがTSMCやソニーに舐められているのかと言うと、JASM工場は7,260億円も私たちのお金を使っているのに住所すら公開しない。国民ごときにTSMC様の工場の住所を教えない。ソニー様がフッ素の廃棄量を隠蔽工作していた環境アセスメントを逃れるためには、それをやるしかなかったのだから何にも教えない。こういうことをやられると私たち一般国民は法的な手続きに弱いので、手も足も出ないわけだ。だからこそ行政書士や弁護士のお力を借りて粛々と情報を開示してくださいと証拠集めをして、我々は原告として的確要件を満たしているから私たちの請求を聞いてくださいということをやりたいと思っています。
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