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【ペロシ訪台】TSMC会談へ。解放軍はついにミサイル発射!!

2022/08/04

https://www.youtube.com/watch?v=M_jrtAZT12o&t=172s

■ 米下院議長訪台に中国怒りの花火

『ペロシ下院議長訪台 TSMCとついに会談 解放軍はミサイル発射』 

ついに打ち上げられた噂の花火。やはり台湾に米下院議長ペロシが訪問したことで、中国とアメリカの間で、事前に打ち合わせをしていたという噂の通り、ミサイルが発射された模様だ。
 

日経新聞の北京からのニュース
『中国、台湾東部沖にミサイル発射 演習本格開始』
中国人民解放軍で台湾方面を担当する東部戦区は4日、台湾東部沖の海域にロケット軍の部隊が複数のミサイルを発射し、すべて目標に命中させたと発表した。
中国国防省は米国と台湾の連携に対する厳正な威嚇だとコメントした。中国は4日から台湾周辺の6カ所の空海域で実施する軍事演習を始めた。機関は7日までの4日間、ペロシ米下院議長の訪台を受けて実弾を用いた異例の大規模演習で圧力を強める。台湾の国防部は4日日本時間の午後2時56分から5時にかけ台湾の北部、南部、東部の周辺海域に向けた中国軍の弾道ミサイル東風11発の発射を確認したと発表した。国防部は地域の平和を損なう不合理な行動を非難するとコメントをした。
 

やはり噂の花火が打ち上げられた。私が中国人に聞いた単なるうわさ話だが、米中首脳電話会談で、中国側はミサイルを発射するけれども当てないように気を付けるから怒らないでという話で、お互いにミサイルは発射するのだが、当てないように配慮してやりましょうと取り決めがあった上での、ミサイル発射だった。
 

しかし、ちょっと待て。落ちた区域は日本だ。

 

産経新聞のニュース
『中国ミサイル5発が日本のEEZに落下 政府が抗議』
外務省の森事務次官は4日、中国軍が同日発射した弾道ミサイルのうち、5発が日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したと発表した。森氏は中国の孔駐日大使と電話会談を行ない、強く抗議するとともに「軍事訓練の即刻中止を求める」と申し入れた。
 

先ほどのニュースでは、中国解放軍はすべてのミサイルは、目標地点に命中したと発表しているが、日本の排他的経済水域に落ちたのは、わざと狙って撃ったことになる。
 

台湾も米軍も無傷という状態だが、今日のハイライト。ミサイル発射は予定調和で、別段にアメリカ側も特にこれに対して、一応ポーズとして抗議はしているが、本当の不満はここにあらずなのだ。
 

■ ペロシTSMC会談に米民主党波紋

本当の不満は、ナンシー・ペロシがTSMCと会談を行って何やらよからぬ話をしたことが、今一番アメリカの民主党内部で波紋を呼んでいる。
 

アジア経済ニュース
『ペロシ氏、TSMCの劉董事長と会談』
台湾を訪問したペロシ米下院議長は3日、ファウンドリー世界最大手TSMCの劉董事長と会談した。台湾の与党、民進党の関係者が明らかにしたと、中央通信社が伝えた。
 

今アメリカではこちらの方がかなり物議を醸している。このペロシ下院議長が台湾に赴くのは、民主党党内でも別に表面的な反発があるが、そこまでの利害の対立はなかった。
今アメリカの中で、インテルを中心に半導体のサプライチェーンを立て直す、TSMCはけしからんと言って、TSMCをじわじわ責めながら、インテルを中心に立て直そうとしている派閥がいるのに対して、アメリカの半導体サプライチェーンを弱体化させているTSMCに話をつけに行っているのではないのかと、TSMC派と反TSMC派で割れているところだ。
 

民主党の中でも、今回のペロシがTSMCと何やらよからぬ話をしたのではないのかと、派閥争いとかの不穏な空気が流れている。ペロシはTSMCにアメリカから補助金を出すので、是非ともアメリカで、半導体の製造工場を作ってくださいと話をしているのだが、ペロシはいろんな見返りを、補助金を出す代わりに、台湾にやって欲しいことがある。
 

そういったことが民主党内部で、個人的な利益のために、そんなことをするなという声が上がっている。
 

今アメリカの中でも、日米韓でサプライチェーンを組み直して、半導体を強化しようとする動きがあるのに、そのような中で、ペロシに対して、台湾TSMCが中国を強くしているのを判っているだろうと、かなり不穏な空気になっている。
 

ペロシは今回TSMCと会談をした後に韓国を訪問している。韓国でユン大統領との面会を希望しているが、ユン大統領は、夏休みだということでお会いできないと、電話会談のみに留めている。
 

これは、ユン大統領からすれば、台湾と組むのはとんでもないと思っている。韓国は韓国で半導体立国、台湾は台湾で半導体立国。この両者はいまお互いにライバルだ。最先端工場があるのは台湾と韓国だけなので、TSMCとサムスンが純粋なライバルとして、お互いいま戦っている。ガチンコ勝負しているところだ。
 

そのような中で、ようやくTSMCの化けの皮が剥がれつつあり、アメリカの民主党が韓国のサムスンの方に寄ってきてくれたところなのに、ナンシー・ペロシに会って、民主党内の韓国寄りの親韓派、親サムスン派を怒らせたくない。
それでナンシー・ペロシに対して失礼にならない程度に、電話会談はしたが、わざわざ面会はしなかった。
 

アメリカの中で台湾派と韓国派に割れてきた。この詳しい話についてはメルマガでして行きたいと思う。


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