【新春スペシャル】2022年を動かすキーワード『中国編』【前編】
2022年の中国予測。
1.「習近平体調不良報道」
2.「中国軍事力強化報道」
3.「習近平皇帝ついに君臨報道」
4.「中国経済危機で中共崩壊ニュース」
何が起こるかというよりは、こういうニュースが出てくるだろうという予測です。
習近平皇帝君臨
まずは順不同になるが、「習近平皇帝ついに君臨報道」について。
中国共産党の総書記、国家首席は通常二期10年で終わるが、習近平は二期では物足りず、三期やると言っている。
三期やるということは、二期という期限を撤廃することなので、そうすると事実上、永久国家主席になるのではないかと言われている。
なので中国では「習近平は皇帝宣言をした」と言われている。
任期制限の撤廃は2022年、今年の秋の第20回中国共産党党大会で決定される路線で進んでいるので、秋に習近平が皇帝として君臨するということになる。
「これが習王朝の始まりだ」と言われていて、ウェイボー(微博)などでは、習皇帝とか習王朝と言うと、キーワードごと削除されてしまうこともある。
習近平ばかりが儲かっていて、小さな不満はたくさんある。
内部不満は溜まっているが、習近平を失脚させるほどの力がある反習近平派は特に見当たらない。
アップルと習近平の密約をリークして、俺にも金をよこせと圧をかけてやろうという人はいるが、習近平を打倒するというところまではいかない。
中国人は基本的に政治はビジネス、世界中同じだが政治はビジネスのためにやっている人が多い。
政治や内紛、党内闘争というのは、あくまでビジネスのためにやっているので、結局「お金が儲かったからいいか」と不満は沈静化されてきた。
そういう状態であるが、中国人に話を聞くと、「習近平王朝になるなら、俺は中国を捨ててアメリカに引っ越したい。アメリカ人になりたい」と言っている人が結構いる。
しかし在米華僑からすると、今のアメリカは別バージョンの中国だから変わらないと。「お前変わらないよ。こっちも中国なんだ」と。
そういう感じでお互いに自分の未来を悲観しているような状態。
どこに引っ越しても、中国の影響が強すぎて自由な民主主義、自由な発言を楽しめない世の中になりつつあって、みんなそれをどうしたらいいのかと悩んでいる。
今、習近平皇帝君臨に向けて最後の仕上げに向かっている。
この秋に向かって。
その最後の仕上げというのは残党だ。
反習近平派の残党をどのようにあぶり出すかだ。
習近平体調不良報道
ポスト習近平を狙っているのは誰だ
そこで出てくるだろうと予測されているのが、2番目のキーワード「習近平体調不良報道」だ。これは出てくると思う。
今年の秋に習近平が皇帝として君臨するので、習近平は姿を見せる頻度を減らすのではないかと言われている。
なぜか。
「実は習近平は体調が悪いのではないか」
そういう噂を流す準備だ。
2011年にも習近平が国家主席になる少し前か、前後した辺りで、習近平が一週間ほど姿を消した。
江沢民との闘争だと一般には言われていたが、当時、私は商談で中国にいて、たまたま江沢民派の人達の話を聞いていた。
「習近平は今、江沢民と相談した上で姿を隠している」
反習近平派にどのような動きがあるか、見てみた方がいいということで、江沢民と話し合った上で習近平は姿を隠している。
なので誰も心配していない。江沢民派の人たちと習近平派の内部の人たちは誰も心配していない。
習近平の周辺の何を見たいのか。
習近平が暗殺されたとか、体調不良だという噂で、浮き足立つ奴は誰なのか。誰がポスト習近平を狙ってしゃしゃり出てくるのか。
それを見るために、そういうことをやっていると当時聞いた。
2011年はまだ何にも知らない頃で、政治的な執筆などもしておらず、中国に行けば儲かるという噂は本当かと思って行っていた時期だった。
だからそういう話を聞いても、「そうなんだふーん」ぐらいの感じで聞いていたが、今思い返すとすごい話を聞いてしまっていたのだと思う。
なので今回もまた、姿を公の場から消して体調不良報道を出すということをやるのではないかと噂されている。
日本の情報管理の甘さ
日米のメディアが習近平が体調不良だということを煽るだろう。
日米保守派が煽ってきたら、これはプロパガンダだというふうに見てほしい。
このような体調不良報道、健康状態の情報は基本的に中国、北朝鮮あたりからは出てこない。
日本やアメリカからは出てくる。
安倍さんが首相だった時代、安倍首相が訪中するというときに、その訪問先の一つがたまたま打ち合わせ先だった。
その訪問先の中国企業の人が、
「安倍首相を接待するのは俺なんだ」
「安倍首相に持病があると聞いたから、日本の大学病院から安倍首相の体調に関する情報を全部取り寄せて、体調に影響が出ないような食事を用意してるから、もう準備万端で安倍首相を接待できる」
という話をされた。
日本の情報が漏れているではないかと思い、私は慌てて首相官邸に出入りしているジャーナリストにその話をした。
「何月何日に安倍さんが中国のどういう企業を訪問するそうですけれども、安倍さんの病院のカルテが中国に漏洩しているので、管理を気をつけてください」と伝えてほしいと話した。
それをジャーナリストがそのまま官邸の方に伝えたら、
「なぜ深田萌絵ごときが首相のスケジュールを知っているんだ!どこから漏洩したんだ。ケシカラン」と言って訪中の日程を変えたという返事が返ってきた。
そっちじゃない。
深田萌絵が首相の動向を知ってしまったから、首相のスケジュールの情報が漏れてケシカランじゃなくて、首相の健康情報が中国に漏れていることの方が問題だろう。
そういうふうに考えないところが日本人ぽいのかなという気がした。
このように日本は情報管理ができていない。
情報を中国に流して信頼関係を作るということはやっているが。
北朝鮮、中国はしっかり情報管理をしている。
北朝鮮は金正恩がシンガポールでホテルに泊まって用を足しても、それをトイレには流さない。
排泄物が体調、健康に関するかなりの情報を有しているので、それを自分たちで処理をする。そのように徹底した情報管理をやっている。
北朝鮮も金正恩死亡説が一時流れたが、それも誰が浮き足立つのかということを見ていたようだ。
そこまで情報管理している人たちから、体調不良だという情報が出てきたときは、ちょっと怪しいなと思ってほしい。
特に保守派が妙に煽っているときはおかしいと思った方がいい。
保守派だけではなく、左派が煽ったり、右派が煽ったり、妙に煽りが強い時は何かあるのかなと、そう思う方がいいだろう。