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株価暴落で漫画家・倉田真由美さんの姪「NISA辞めた」は正解か!?

2024/08/08

//www.youtube.com/watch?v=RsghUbxe9tw&t=5s

日経平均が大暴落した事件があった。その後リバウンドして株価はやや回復しているが、倉田真由美さんが、株価暴落を機に姪がNISAを解約したと発言したことがニュースになっている。先ずはこのニュースについて、皆さんと共有したい。

『倉田真由美さん、株価大暴落で姪がNISA解約も...「やめて正解なのだと思う」ワケ』というスポニチアネックスのニュースである。

“漫画家・倉田真由美さんが5日までに自身のX(旧Twitter)を更新。世界的株安の中、NISAについて思うことを投稿した。倉多さんは5日に、昨年からNISAを始めていた姪、もう持っていたくないと今日売却していた。そういう人いっぱいいそうだな” と投稿。「おばちゃん、これどうやって辞めたらいいと?」と訊かれたので教えた。何も分かってないのに、国のどんどんやれやれに乗せられて始めちゃったようだ。額が大きくなくて良かったとしていた。

また大暴落したから今売るのは馬鹿だという意見もあるのは分かるが、姪の場合、含み損を抱えて平静でいられるメンタルを持たない。だから止めて正解なのだと思う。日常が株価の上下に浸食されたら元も子もないからとも。そして6日には、投資は自己責任。家族であってもやるなら、やるやらないを意見することなんか私は絶対しない。NISA、姪は少しだけプラスで終わったらしい。今日上がったけど、これから何も気にしなくていいことが清々しいみたい。向いてないことが分かっただけでも良かったと綴っていた。

私は倉田真由美さんが好きである。倉田真由美さんは昔「ダメンズウォーカー」を描いていた。これは20代女子のバイブルと言える作品だ。”どれだけダメな男に引っかかったら気が済むのだ” というような人生を多くの女性が歩むのだが、倉田真由美さんも多くのダメな男に引っかかり、世の中にはどれだけ多くの種類のダメ男がいるのかを調査し、何冊も漫画として出版してきた経歴を持つ。

その後、倉多さんは結婚した。先日ガンで亡くなられた元ご主人は、600人斬りと言われている究極のダメンズのはずであったが、彼との結婚生活が人生で一番幸せだったという。そのあまりの幸せから”ダメ男を好きになってもいいじゃないか”という悟りの境地に入ってしまい、気づけば「ダメンズウォーカー」を描けなくなってしまい、次のステージに進まれた。

コロナの時期から倉田さんは、世の中がおかしいのではないかと気づき、政府の言いなりになっていたら、これからどうなるか分からないという危機感を抱いて情報発信を始められた素晴らしい女性である。

倉多さんは普通の漫画家ではないという言い方は適切ではないかもしれないが、もともと政治などには関わっていない方であったにも係わらず、本質を掴んでいる。だから彼女のTwitterは面白い。

私は「ダメンズウォーカー」に3回出演したことがあるが、私の話ではなく、母がどれだけダメな父に翻弄されてきたかという話をしただけである。家族の恥を晒すようだが、私は少しやんちゃではあるが父が大好きだし、母には「なんだかんだ言っても選んだのはあなたでしょ。自己責任だよ。」と言っている。

倉田真由美さんは、コロナにしても今の政治に対しても、女性の本能というか、今まで色々な人に会って色んな意見を聞いているだけあって本質的なところを掴む。

今回の株価暴落によってNISAを解約したということについてだが、昨年からNISAを始めたということは、株価がかなり高いところからスタートしている。長年NISAを続けてきた人が株価の下落を理由に解約するのは不自然かもしれないが、昨年始めたものを、株価暴落を理由に今年止めるというのは、正解ではないかと私は思う。

財務省が政権をグリップしている限り、株価が上がる要素は非常に少ないと見ている。なぜかと言うと、私は早稲田大学にいた時に貞廣ゼミに所属していた。貞廣彰先生は、元々経済白書を書いていた通産省の役人で、非常に頭が良い方である。稲村公望先生は、彼は不良で酒癖が悪いから飲み会には呼ぶなと言われている。しかし、元日銀の審議員である原田泰先生の先輩にあたる人物である。

私が彼のゼミを選んだ理由は、計量経済学を専門としていたからだ。彼は『どういう政策を採ったら、どういう結果になった』ということを統計データで計るということをずっとおこなっていた先生であった。

貞廣ゼミの中で私が研究してきたことは、日銀当座預金残高と株価(日経平均やトピックス)との関係の調査であり、日銀当座預金残高が増えると株価が上がるという正の相関がかなり高く、決定係数(信頼性)も高いという結果が統計上出ている。この件については、私がメルマガで詳しく書いたので、興味があれば読んでもらいたい。

いま財務省が緊縮政策を進めようとしている。日銀当座預金残高は金融緩和をおこなうと増加するが、今は横ばいで、さらに減少しそうな雰囲気である。財務省は緊縮をおこないたいので、量を減らしたいと思っている。量を減らそうとしているところに、更に利上げと言ったために株価が大暴落した。

金利ゼロで円を借りて、外貨に換えて投資するというキャリートレードを行ったり、日本で資金を調達してそのまま日経平均や株に投資していたようなファンドたちは、信用度が高いのでほぼ無料でお金を借りることができる。彼らはかなり高いレバレッジをかけているため、少しでも金利が上がるととんでもない赤字となってしまう。そのため、金利が上がると聞いて、危機感を感じて投げ売りをおこなったわけである。

リーマンショックの時と同じパターンだ。現在株価はリバウンドしているがベースの地合いが弱い。しばらく株をやる必要はないと私は思う。

倉田真由美さんの姪がNISAを解約したのは流石の判断であった。小倉優子さんが「政府が勧めていることをやって、良かったことは何一つないから、NISAに対しては慎重に構えている」というようなことを述べているが、本当にその通りだと思う。

この国が勧めることで良かったことは何もない。『中小企業を潰しましょう』、『個人から税金でお金を取り上げて、絞り上げましょう』ということをやっている人たちが、国民のためになることをやるはずがない。

新NISAで「国民の金融資産倍増計画」と言っているが、国民の2・3割は貯金ゼロという状況のなかで、どうやって投資をしろと言うのだろうか?さらに、新NISAやNISAは税金がかからないものの、乗り換え時には必ず一度利益を確定させる必要があり、その際は必ず損が出る仕組みになっている。

この点については、メルマガで詳しく書く予定だが、税制上の優遇が本当に得られるのか疑わしい。事業承継制度も使い難い制度である。しかも、それを使って税制上の優遇が得られるかどうかも100%ではなく、ケースバイケースあるため、このようなものを当てにして投資をおこなうことはリスクでしかないと私は思う。

これから世界的なインフレが起こる、金利が上昇している、日本も利上げしなければならないという状況である。財務省は利上げをやりたがっている。今利上げをおこなわないといけない理由は何もなかったにも関わらず、岸田首相が、総裁選前にさっさと上げておこうという感じでおこなっただけである。

内需も弱いし、雇用も弱い。実質賃金が26ヶ月連続でマイナス、倒産件数も26ヶ月連続で増加している。景気が良いと言える状況は何もなく、金融政策を見ても、株価にプラスになる要素は見当たらない。

このような状況では、不動産市場も厳しくなるだろうし、金などを買っておく方が賢明ではないかと私は思った。

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