【自民党裏金事件】 サヨナラ萩生田と思ったら、そして、誰もいなくなった?
2023/12/11
■ 裏金事件とTSMC半導体利権
昨日の朝一番に『松野・西村・萩生田・高木氏更迭へ世耕氏も交代 安倍派5人衆一掃』(朝日新聞デジタル)というニュースが出た。
朝日新聞の元記者のyoutubeによれば、一番お金を抜いていたのはバーベキューが大好きなH氏で、いま特捜が一番狙っているのはバーベキュートライアングル系の人ではという噂が出ている。
国会が終わった後、この国はどうなるのだろうか。それだけではなく、安倍派の全閣僚15人全員交代の話も持ち上がっている。
岸田総理がニューオータニで萩生田氏と密かに面会し、誰を更迭するのかが話し合われたと言われている。
松野官房長官、西村経済産業相、鈴木総務相、宮下農相の4人、副大臣5人、政務官6人、安倍派を一掃して綺麗しても、岸田政権自身が安泰だとはかぎらない。
これは間違いなく半導体利権が絡んでいる。その理由は次のメルマガで話すが、アメリカは日本が中国に半導体を流出させる抜け穴だと分かっている。
ジーナ・レモンド商務長官がかなり怒っていて、TSMCに関わるこの辺りの人たちが狙われる。パーティーの裏金だけでは終わらない気がする。
■ 国を危うくする萩生田政調会長のNTT法廃止
『自民党プロジェクトチームが「NTT法廃止」と提言まとめるーIOWNは本当にGAFAに対抗できるものなのか』(石川温のスマホ業界新聞)
NTT法廃止は、萩生田政調会長が防衛費増を賄うための増税は国民の負担になるので、国が保有するNTT株を放出して5兆円を防衛増に充てるという提案で始まった。
防衛費を2倍にするために、5兆円分の株を10年かけて放出すると言っているが年間5000億円では財源にならない。
NTTが全国に何十兆円かけて作り上げた通信インフラを二束三文で外資に売り飛ばすという、郵政民営化と同じことをやろうとしている。萩生田氏がNTTの澤田会長とタッグを組んで第2の葛西帝国を築こうとしている。JRの葛西氏は国鉄を民営化する時に、一番儲かる部分を切り出して、そこから色々な活動費を捻出した。
菅前総理は2年前に、NTTに対しGAFAに勝てと言っていた。そして今、NTTがGAFAを超える日。NTTのIOWNという光電融合技術で本当にGAFAに勝てるのだろうか。
そもそもNTTとGAFAは、ビジネスのストラクチャー(構造)もレイヤー(階層)も全く違う。
NTTは通信インフラの会社であり、GAFAはプラットフォームカンパニーである。通信インフラ会社とプラットフォームのサービス会社を並べて、NTT側に勝てと言うのはどうかしている。
裏金事件が明るみに出て、半導体利権や通信利権に群がっていた人物を剥がして、「自民党のプロジェクトチームがNTT法廃止という提言まとめる」というのは正気の沙汰ではないというまともなニュースが出てきた。
この「NTT法廃止案」は潰さないと国を守れない。敵はまず一番端の離島から攻めてくる。そのとき気がついた漁師さんは電話で通報するだろう。それなのに、その通信インフラを外資に売ってミサイルでも買おうなどと言うのは、本当に頭がどうかしている。
こんなにもデタラメばかりやる人が消えてくれるので、この国にとって良かったと思う。しかし我が国はまだまだこのような人材には事欠かない。次のロクでもない者が出てくるかもしれない。
金と物が消える萩生田トライアングルに最後に消えたのは、半導体利権の議員だった。そして誰もいなくなったになりそうだ。この事件は、まだまだ注視していかなければならない。最初に逮捕されるのは一体誰なのか。
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