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嘘と本当の帰国隔離情報。人権無視の政府の仕打ちが酷い!! 1/4
今回はお馴染みの深田萌絵TV視聴者の皆様だけではなく、一般のこれから日本に帰国する海外渡航難民の皆様に対して、「帰国するとこれだけ酷い目に遭えます」ということについてお話したいと思います。
私の隔離された経験から、まずは隔離の地獄の苦しみについて。そして、その緩和の方法、地獄は地獄でもマシな地獄の過ごし方があるということを皆様に共有します。
朝令暮改の日本政府
2022年1月現在、海外渡航者の帰国時の隔離期間は滞在地域によって3日、6日、10日とまちまちなので、必ず厚生労働省に確認してほしい。
しかも、朝令暮改で昨日確認しても今日は変わっていたりする。
アメリカは滞在している州ごとに変わってくる。「どこの国のどこの州にいるのか、どこの地域にいるのか」までしっかりと確認しなければいけない。
カルフォルニア、少なくともサンフランシスコ辺りはオミクロン感染者はごく少数だ。いない場合でも対象地域に指定されることもある。ほとんど恣意的で政府の気分次第、指定する基準はほぼないと思った方が良い。
政府のデタラメに振り回されたくなければ、帰国する直前まで必ず厚生労働省に確認を取ろう。
この政府の朝令暮改、あたかも岸田政権が悪いかのように言われているが、安倍政権、菅政権、岸田政権、似たようなもんである。
私はコロナが始まってから2年間、何度も日米を往来しているが、この朝令暮改騒動、2年も経っても何も学んでいないところからすると、よほど無能な官僚がそこにいるとしか思えない。
手際の悪さに非難囂々
「そんなにこの国は酷いのか」と思うかもしれないが、皆さんも区役所などで質問したら、たらい回しにされて、いろいろな部署に行って、最後は最初に質問した所に戻るというような対応をされたことがあるかもしれない。
それと同じことが、10時間以上飛行機の乗って帰ってきてから起こるという最悪の事態が待っている。
今回の帰国騒動のニュースなどを見ていると、手際の悪さに拍車がかかっているではないかと思うぐらい酷い。2年やって何も学んでいないのか。
冬休みの帰国ラッシュになのに、帰国する人たちのホテルが足りず、東京に着いた人を空港で待たせて、それからまた飛行機で福岡に再輸送、そこで隔離施設に入ってもらうという非常に手際の悪いことをして非難囂々だ。
10数時間も飛行機に乗って帰ってきて、あと2、3時間ぐらいでホテルにチェックインできるだろうと思っていたら、そこからさらに10時間。そんなことをやられたら批判するのは当然だ。(今回、7時間待たされた)
帰国便と帰国者数を見たらすぐにわかるのだから、先にホテルを予約しておけばいいのに、「今日こんなに人が入って来るなんてわかりませんでした。どうしたら良いのだろう」と右往左往しているのが私は信じられない。
劣悪な隔離生活
「消費期限切れの弁当、廊下に生ゴミ放置、帰国男性が嘆く“劣悪な隔離生活”の実態」というニュースが2021年12月8日にMBSで報道されている。
空港に到着したのは午後の7時。ところが施設の部屋に入れたのは翌日の朝だった。ホテルの駐車場に着いてからも何時間もバスの中で待機させられて、バスで配られた弁当は消費期限切れ。
消費期限切れのものが出てきても「飛行場で8時間も飲まず食わずで待たされてるので、そこはもう本当に我慢して食べるしかなくて」という状況だ。
廊下に生ゴミ放置などの劣悪な環境は全く誇張ではない。本当に生ゴミだらけで臭い。コロナ以前に不衛生だろう。しかもルームサービスも入らず、部屋の掃除もない。
そんな環境でどうやってウイルスと戦うのか。
飛行機の中は空気がカラカラだ。疲れて帰ってきて、喉カラッカラで泡しか出ないのに唾を吐いてPCR検査までさせられる。壁に貼った梅干しとレモンの写真で唾を出せだと!?無理に決まっている。
喉がカラカラでウイルスが入り易くなっているときに、さらに10時間極寒の空港の中で立って待たされるのは最悪だ。
私が到着したときは、たまたま混んでいてほとんど座る所がなく、臨時で段ボールを組み立てたような椅子があった。
いつどの空港で何人帰って来るのかは飛行機の到着を見たらわかるのだから、それぐらい調べておいてほしいと思う。
帰国ガチャ
この強制隔離ニュースが出たのが12月8日。なぜかその後の9日、10日辺りからネットを見ると、
「こんな快適なホテルに泊まれて超ラッキー。隔離されるってホントに怖い事かと思ったけど、窓からこんな素敵な夜景が見えるし、こんな美味しいご飯が出てきて超ラッキー。政府の皆さんありがとう」
という内容のブログやツイートが出てきた。
なんだこれは、そんなはずないだろうと思ったが、どうやらこれが帰国ガチャと呼ばれているもののようだ。ガチャガチャのように、どんな隔離体験が出来るか全くわからない。
「天国のように眺めの良いホテルですごく美味しいご飯を食べれました」そういう可能性もあるらしいが、少なくとも私は地獄の生ゴミ、汚部屋ホテルでの生活を強要されたことしかない。
私にあてがわれた部屋は、お風呂とトイレも込みで15㎡程度の狭い部屋で正直言うと自宅の寝室よりも狭い。
ベッドから椅子まで30㎝ぐらいしかなく、椅子を引き切ることが出来ない。着替えるスペースさえもなく、ベットの上で着替えるしかない。
そんな中で何日も隔離生活を送るのだ。
はめ殺し窓から見えるのは駐車場。換気すらできない。そういう経験をしている私には、えっ素敵な夜景が見えた、ウソでしょうと思えてしまう。
次回に続く。
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