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米議会分裂。消えるのは●●議員だ!?

2023/10/01

https://www.youtube.com/watch?v=LLpqu8gazco&t=609s

■  アメリカ政府閉鎖の回避

ニューヨーク市の不法移民がホームレスとなり、これまでのホームレスが不法移民のホームレス化で自分たちが寝るところがないと、ホームレス対不法移民の新ホームレスが対立をしている。不法移民を大量に発生させている国境崩壊問題をどうするのかと、予算委員会で民主党と共和党の対立が続いている。

9月30日までに予算案が可決されなければ予算が決まらない。予算が決まらないと職員に払う給料が出ないので、政府を閉鎖しなければならないと言われていた米議会だったが、超党派で合意したつなぎ予算案を可決した。

一回目は共和党の強硬派が不法移民対策を問題視して反対に回ったので、198票対232票で否決されてしまった。次の予算案が可決されなかったら、10月1日から政府が閉鎖されるというギリギリのところで可決したのだが、これがバイデンに一撃、そして共和党分裂というわけが分からない事態になってしまった。

そしてこの新しい法案が物議を醸している。時事通信のニュースによれば、アメリカ議会は苦渋の自国優先で、ウクライナ支援の予算をバサッとカットした。

不法移民問題の対策をどうするのかも全然決まらずに、不法移民を支援するお金の方は出るという状態になっている。

時事通信のニュース
「米連邦議会は土壇場でつなぎ予算案を可決し、政府閉鎖を回避した。与党民主党は国民の勝利と勝ち誇ったが、共和党の一部が反対した対ウクライナ支援は抜け落ち、少数の強硬派の主張を通した形となった。
 
ウクライナは米国の51番目の州ではない。米国が第一だ。トランプ前大統領に近く、ロシア寄りの姿勢で知られる共和党強硬右派のグリーン下院議員は、9月30日にSNSで勝ち誇った。そもそも予算案の審議がこじれたのは、下院で多数派を握る共和党内の路線対立が原因だ。現在の下院議席数は共和党221議席、民主党212席と僅差なので、わずか5人の造反で共和党の党執行部は法案を通せなくなる。
 
強硬右派のマット・ゲイツは最初その大幅削減を求め、マッカーシー議長が率いる執行部と激しく対立をしていた。議会が膠着し、政府閉鎖が数時間後に迫る中、とうとう少数派の民主党が賛成に回った。そしてつなぎ予算案が決した。」

私が強行右派のところにマット・ゲイツという名前を加えたのだが、一番反対していたのは共和党のマット・ゲイツという保守派の議員だ。このマット・ゲイツとマッカーシー下院議長の間にはずっと因縁の戦いがあった。


■  共和党の内部分裂

今年の1月に下院議長選があり、反対派がマッカーシー議長でいいと言わないので、何度も投票をやり直してなかなか下院議長を決めることができずに、15回も投票をやり直すことになった。この歴史に残る最長の下院議長選で、最も反対していたのがフロリダ州出身のマット・ゲイツ下院議員であった。

彼は非常な強硬派ということなのだが、決してロシア派とかではなく、どちらかと言えば反グローバリズム、アメリカファーストという方で、マッカーシーがどうして自分に投票しないのかとずっと揉めていた関係にあった。

どちらかと言えばマッカーシーはグローバリスト寄りで、マット・ゲイツ議員はトランプ寄りの考え方の持ち主である。

マッカーシーは今回も民主党寄りの政策を推進している。ところがマット・ゲイツはトランプが攻撃されているので、バイデンも攻撃すべきだと考え、下院議長選の時に、マッカーシーにバイデンを弾劾するのだとねじ込んだ人なのだ。

アメリカは日本の政治家とまったく違い、最後まで戦う人が一応いる。その強硬派のマット・ゲイツ議員とグローバリスト寄りのマッカーシー下院議長が真っ向から対立した。お互いにお互いを潰してやると今戦っている。

マット・ゲイツがテレビに出演して、マッカーシー下院議長に対して不信任投票を求める方向で動いていると語った。そうやってケビン・マッカーシー下院議長に圧をかけてきた。そしてケビン・マッカーシーは自分が解任動議を受ける動きをテレビで知って、マット・ゲイツ議員を脅迫行為で退陣動議をしようと呼びかけている。

アメリカの共和党の中でマット・ゲイツが消えるか、ケビン・マッカーシーが消えるかという戦いになっている。倫理委員会の報告書で有罪が出れば、下院の共和党議員はゲイツ議員の追放を求めるだろうと言われている。

倫理委員会は国会議員が犯罪めいたことをしていないかを調査する。実は2015年の7月に、私がアメリカに手紙を送り、反日をやっていたマイク・ホンダ議員が倫理委員会に送られた。

倫理委員会は議会で何をやっているのか、議員がおかしなことをやっていないのかを監視する機能がある。これが日本にもあったら、足立議員が国会を使い背乗りを擁護していると告発できるが、残念ながら日本には国会議員が汚職をやろうが、何をやろうが監視する倫理委員会が無い。

ただし、この倫理委員会も議員から除名するとなると、三分の二の賛成が必要なのだ。ケビン・マッカーシーはマット・ゲイツ議員を倫理委員会にかけると言っている。いま共和党221議席、民主党212議席なのだが、実は共和党の半分ぐらいが、グローバリスト寄りというか、民主党に少し寄っている。それなので、もしかしたらマット・ゲイツ議員の方の分が悪い可能性がある。

アメリカの議会は自分達が思っている議案を通すために、最後まで戦い抜くという強硬派の議員がいるが、よりによって共和党が民主党にすり寄っている。特にトップのケビン・マッカーシー下院議長が民主党に寄ってしまっているので、今後いったいどうなってしまうのかが今アメリカで注目を浴びている。

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