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【ロックフェラー回顧録読んでみた】 新世界秩序元年とDSの関係?

2023/09/16

https://www.youtube.com/watch?v=HnhfPoy7M9c

■ グローバリズムに共産主義が入り込んだ

三極委員会の北米議長のメーガン・オサリバン氏が「新世界秩序元年」だと提唱したことで、ロックフェラーが始めた三極委員会が、新世界秩序元年なのだと言ってお祝いをしている。

三極委員会を始めたデイヴィッド・ロックフェラーは、いったいどの様な人物だったのかと回顧録を途中まで読んでみた。三極会議は「ダボス会議、世界経済フォーラム、ビルダーバーグ会議」に並ぶアメリカのディープステートのグローバリストと呼ばれる人たちが喜んで参加する団体だ。

三極会議は招待制の秘密会議で、その会議の内容はあまり漏れてこないのだが、今回は新世界秩序元年と宣言されたことがニュースになった。

三極会議、世界経済フォーラム、ビルダーバーグ会議は単なる民間の団体なのだが、なぜここまで共産主義的な思想を推進しているのか、以前からとても疑問に思っていた。

2000年頃からグローバリゼーションが到来したと言われていたが、当時はグローバリゼーションとはアメリカナイゼーションなのだ。アメリカ化のことをグローバル化と言っているとかなり叩かれていた。

最近は、グローバリストはスーパー資本主義だと思われていたが、共産主義的な思想がかなり入り込んできている。これを作ったデイヴィッド・ロックフェラー自身は、まったく共産主義者でもなんでもないユダヤ人だと言われている。

ユダヤ教ではなくキリスト教のバプテスト派に所属しており、お酒も一切飲まない、タバコも一切吸わない禁欲を課している宗派に入っていて、クリスチャンだが隠れユダヤ教だと言う人もいる。

彼が受けていた授業の中で、経済学者のケインズは、政府が経済を刺激して景気を良くしていくニューディール政策の元になった思想なのだか、どちらかと言えばハイエクと呼ばれる自由至上主義に傾倒していた。

ハイエクは自由主義者で税金をとることは許さない、政府はすごく小さくして、私たちが努力して稼いだお金を政府が持っていくのはよくないという資本主義思想に傾倒していて、マルクスやレーニンが大嫌いなのだ。


■  考え方の違う相手と粘り強く話す

デイヴィッド・ロックフェラーのおじいさんのジョン・ロックフェラーがアメリカのニューヨークにロックフェラーセンターと呼ばれる有名なビルを建てたが、その時にフレスコ画と呼ばれる壁画を作った。

ロックフェラーセンターの入り口の大きなホールの壁一面の壁画は、新進気鋭のアーティストに高額な代金を払い作らせたが、そのアーティストが共産主義者だったので、壁画のど真ん中にレーニン、その周囲に労働者たちと悪い快楽にふける資本主義者たちが描かれた。

ロックフェラー氏は、フレスコ図画自体は非常に出来栄えがよいが、レーニンだけでも何とか消してくれとアーティストに頼んだが嫌だと断られた。仕方がないのでフレスコ画を取り壊し、そのアーティストに金だけ払った。この様な事があったぐらい共産党や共産主義やレーニンが嫌いだった。

ところが今は三極会議がダボス会議と並ぶぐらい超共産主義的なグローバリゼーションを推進しているのではないかと思われていたが、やはり蓋を開けてみたらそうだった。詳しくはメルマガに書いてあるので、読んで頂きたい。

2017年にデイヴィッド・ロックフェラーが亡くなってから、中国が考えるグローバリズムに乗っ取られたと私は見ている。

デイヴィッド・ロックフェラーの本を読んだ感想で、この人は勤勉で働き者でお酒も飲まない、一生懸命に働いて数十年間でランチミーティングだけで1万回ぐらいやっている。1万回のランチミーティングをこなすのはかなりの精神力がないと無理だ。

1970年代ぐらいから、共和党のキングメーカーのキッシンジャー、民主党のキングメーカーのブレジンスキーとも仲が良く、超党的に色々な政治家達とも仲良くして政権が変わっても、何か重要なことがあればどこにでも行けるポジションを築き上げた。

色々な国の人や毛沢東、周恩来、鄧小平にも会い、世界中の独裁者たちにも会っている。1970年代80年代は、まだ旧ソビエト連邦が存在し、ソビエト寄りの国もかなりあった。中国の文化大革命や色々と大変なことがあった時代だ。

当時の世界各国の共産主義の独裁者達のところに赴き、銀行を作らせてくれ、銀行の免許、ライセンスをくれと色々な国に交渉して回り、中国でも彼は銀行の支店を持つことが出来た。ソビエトでも支店を持って銀行業務を行うことが出来た。

思想が全然違う相手でも粘り強く交渉して、自分の考えをじわりじわりと浸透させた。当時の共産主義国はお金がないのでお金をちらつかせながら、自分たちの資本主義を、その国に植え付けていく交渉を長い間やり続けてきた人だった。

その手口は中国に盗まれて、逆にいま中国が世界の資本主義国に対して、札束外交をしている。

考え方が違う相手と粘り強く話す事は、学ばなければいけないと思った。自分の思想を相手のマインドに植え付けて回る忍耐力はすごい。

ナショナリストの自分たちも色々とやっていかないといけない。自分たちにとって、なぜ国民国家が必要なのか。なぜグローバリズムでは困るのか。
いきなりグローバル化することによって、地元の一般の人たちの利益が毀損されることを、粘り強く訴えて行く必要がある。


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