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AIでエヌビディアが時価総額1位、その裏のリスク
2024/06/30
GPUで世界大手のエヌビディアが時価総額世界1位で527兆円。株式市場の世界で世界一になったと報道されて話題になっていた。
G P UはC P Uと違ってグラフィック専門のプロセッサーになるが、グラフィック用の計算が人工知能の計算にも使いやすいことで、CPUよりもGPUでAlの演算を使うところが多く、最近生成AlチットG P TのブームでG P Uが必要だとかなりのブームになっていることは事実だ。
このエヌビディアという会社は、アメリカの会社だが、アメリカバックなのかと言うとそうではなく、皆さんご存知の浙江財閥の会社だ。
浙江財閥の中でジェンスン・ファンは、元々浙江省の人だ。彼自身は浙江省で生まれたわけではなく、彼のおじいさんが浙江省生まれで、リサ・スーとも親戚関係にある。エヌビディアとA M Dはどちらもアメリカの会社で、エスビディアはGPU大手、AMDはCPUプロセッサーの大手として非常に有名な会社で、AMDの成長にはIntelも押され気味というぐらい、いま破竹の勢いにある2つの会社だ。
このエスビディアのジェンスン・ファンとリサ・スーさん。このリサ・スーというのは、実は人民開放軍ともかなり深い仲にあり、開放軍の軍人からは、スー・マーマつまりスーお母さんと呼ばれるぐらい、開放軍のプロセッサー作ってくれてありがとう。お母さん。という存在の人で、その人とジェンスン・ファンが親戚関係にある。この人たちは台南幇という台湾の南部にあるビジネスグループの人だ。
クララ・ウーさんという人は、リサ・スーさんたちと親戚ではないが、台湾の台南幇と呼ばれるビジネスグループの中の仲間だ。クララ・ウーは台南幇の重鎮のお嬢様でかなり財閥の跡取り的な女性だが、その人と結婚したのが蔡崇信(ツァイ・ソーシン)と上海租界地時代の青幇の頭領の弁護士蔡六乘(ツァイ・リクジョウ)の孫の蔡宗信だ。蔡崇信はアリババやソフトバンクの支配者で、ソフトバンクを孫さんが始める時に最初に株式を投資し、アリババを始める時にも蔡崇信がかなり資金的に援助し、ソフトバンクとアリババを実質コントロールしている。孫正義氏は実はフロントだ。
シャープを買収したFoxconnのテリー・ゴーの親戚がモリス・チャンという感じで、ずっと繋がっていて、浙江財閥がどれぐらい半導体ビジネスを支配しているのかと言うと、この財閥だけでエヌビディア、AMD、アリババ、ソフトバンク、Foxconn、シャープ、Winbond、パナソニック、TSMC、HUAWElと、名立たる会社。その他S M I CやUMCも仲間だ。こうして世界中の半導体チップがこの一部の人たち、親戚関係で牛耳ってるだけだ。そのトレンドに乗ると、どんなに人工知能でAlブームに乗ろうと思ってお金を稼ごうと思っても、この一部の人たちだけが儲かるという仕組みの中に自分が入ってしまう。
ただしチャットGPTや生成Alが、次のビジネストレンドのブームにはなっているが、そこはどうなのかというところだ。チャットG P Tが確かに文章を作るっていうところで小説の賞を取ったり、アート展でアートの賞を取ることがあり、実は人間より優れているのではないのかと言われていている。では、これだけの文章力があるのなら、政府のお仕事で官僚が書類作りに追われて可哀想だから書類作り任せようかとも言われているが、それはちょっと慎重になった方がいい。
自分で出来上がった文章を人間が見てチェックする、かなり知的で知見のある人が見るならばいいが、そうじゃないとどこかに完璧な嘘や完璧な創作が混ざっている。それを見抜ける人が読んで目検しないと、たまにとんでもないこと書いて混ざっているので、そういう欠陥を考えると、中途半端に使うよりは、それが別物だと理解して割り切って使わないと結構危険ではないのか。
小説とか絵画とか映画という現実社会と切り離された部分では、今のクオリティでもいいと思うが、これが現実社会の中で使っていくとなると、トラブルもまだまだある。
何故そんなに難しいのかと言うと、前に手書きの伝票をスキャンで読み込んでそれを人工知能で判断するというシステム組んでいる人がいたが、判定率が95%だった。95%がどういう意味かと言うと100枚の伝票のうち95枚が正解で残りの5枚が使えないではない。
では、どういう意味かと言うと、手書きの文字、一文字一文字をフォントに置き換えていく過程の中で一文字一文字が正当している確率が95%なので、100個文字があると9 5個正しいが 5個間違っているから残りは人間の目で目検しなければいけない。
だからこそ読み込んだ後、例えば名刺アプリを使ってみて、それがフォントになってデータ化されて出てくるが、データ化されたデータが一部間違っているので、正しいデータが出てくるには数日かかると米印で書いてある。
その数日は何かと言うとスキャンしたデータを中国とかどこか田舎に送って日本語が分かる時給の安い人たちが、時給2ドルぐらいの人が名刺とデータを目でチェックして合っているか人間の目でチェックしてからデータを修正して戻すことをやっていて、完全自動化ではない。完全に自動化できない、スキャンしてAlができなかった部分を人間の目で補正しないといけないというところは理解しないといけない。
あと深刻な問題は、電力消費量だ。どうしても電力をいっぱい使うことになる。Alデータセンターがこれから出来上がるが、その前に電力が足りてない。原発も再稼働できていない、そして毎年夏は余剰電力が5%以下3%以下になってきて、電力逼迫がいつも言われていて電力の使用を工場間で調整しなければいけない状態になっているところに、莫大な電力を消費するA lデータセンターを作るとか、あとはAl用のチップ製造時に莫大な電力を消耗してしまうのに大丈夫なのか。そういうリスクがまだ現実にはある。
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