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なんでもない日々のこと 2020.5.11

とにかく、このままではマズいと思った。

泥のように寝て過ぎた週末。数日前から胃の調子が悪くなり、食べると気持ち悪くなるため、絶賛おかゆ生活。

外出自粛生活で、食べる楽しみがなくなったら、本当に地獄だ。食べる楽しみがないと、作ることも楽しめない。ホットケーキを作ろうとか、フレンチトーストにリベンジだとか、そんな気持ちもしゅわしゅわと萎み、ひたすら、ふとんの中に沈んでいた。

週が明け、また朝が来た。

わたしが何もしなくても、朝はくる。太陽はのぼり、風は吹く。私はフンと起き上がり、全ての窓を開け放った。歯を磨き、顔を洗い、実に3日ぶりに洋服に着替えた。

洗濯機を回しながら、掃除機をかける。部屋が綺麗になってくると、気持ちも澄んでくる。身体を動かし始めると、やる気スイッチが入り、トイレや洗面所の水回りの掃除にも着手。この当たりで汗だくになり、首にタオルを巻いた。汗が滴るのも久しぶりのこと。

部屋に干しっぱなしだった洗濯物を畳み、洗いたての洗濯物をベランダに干す。

続いてトイレや洗面所のマット類を洗濯。一通り片付き、水分・塩分不足でふらついてきたので、水をがぶ飲み、昨日、炊飯器で炊いた白だし味のおかゆの残りを、冷えたまま、梅びしおをつけて食べる。うまい。疲れが癒えた。

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たいしたことはしていない。

家事をして、おかゆを食べただけ。でも、それだけで幸せを感じた。人間て単純だ。

気分が沈んだら、とにかく洋服に着替えよう。そして、身体を動かしてみよう。そうすれば、気持ちが晴れてくる。そしたら、本を読もうとか、音楽を聴こうとか、そういう気持ちになれるから。

今日のBGM:一青窈

昔、「月天心」ってアルバムを持ってた。ファンクラブに入っていた。ライブにも行った。会場でハナミズキの苗を確か配っていた。持って帰ったけど、確かうまく育てられなかった。そんなことをふと思い出した。

そして、連休前から読み始めた真夜中のパン屋さんシリーズ。第5弾を手にとり物語の扉を開く。

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甘酒を飲みながら、またベーカリーのパンを、思う存分頬張れる日を夢に見る。

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