見出し画像

森と文化を育む福岡市に住みたい!〜2021年夏の須崎公園と福岡市民会館〜

突然知った、須崎公園400本の木が17本に伐採!?

家の隣の公園「須崎公園」がキレイに整備される計画を福岡市が計画しているのは知っていましたが、ま隣に住む私が知ったのは工事が着工される日まで、残り1ヶ月を切ったところでした。

天神から緑がまたなくなる、、。

警固公園、街路樹、、、知らないうちに木が切られ、土の部分が舗装され、だんだん福岡市の街から緑や自然が減っていくのを見るのはとても残念で、その度に胸の奥がチクリと痛みます。でも切られてしまったものは言っても仕方がないので、受け入れるしかありませんでした。

福岡市民会館は同じ場所に「建て直し」ではなく須崎公園内に「移転」だった!

近隣の私を含め多くの福岡市民は、

「古くなった市民会館は『同じ場所』で建て直し、暗いイメージの須崎公園(今は開けていて明るいです)がキレイに整備される。」

と思ってた方が大半ではないでしょうか?

実際は『福岡市民会館が使えない時期をなくす為』に、福岡市民会館の隣にある須崎公園の中に建てるという計画でした。そして今の市民会館の場所を新しい市民会館が完成した後に公園にするという計画でした。

この移転と建て替えは、考えるポイントがいくつかあります。
・天神から緑がなくなる。
・住民への周知不足
・新しくなる市民会館には市民の意見が反映されているのか
・須崎公園の中の県立美術館の移転予定決定
・夜の治安の不安
・建築資材の高騰に伴う建設費

天神から緑が消えます。70年育まれた森は、一度さら地になり地面の殆どは舗装された公園に変わります。


私も須崎公園の隣に住んでいながら先月知ったのは、殆どの木を切り、須崎公園の中にガラス張りの大きな施設・新福岡市民会館を建てる計画でした。そして、この事は市民にほとんど公表されることなく進んでいました。一度さら地にした後、新しく植樹をするらしいのですが、この一角で70年育まれた森の生態系は存在しないのでしょうか。それは福岡市 新・緑の基本計画に沿っているのでしょうか?

↓この広い範囲の緑が、一度全てさら地にされ(向きが横向きになってしまいました、、)

画像1

組み立て場や、資材置場、クレーンやトラックが入る大がかかりな工事が始まろうとしています。↓

工事_page-0001

工事をするにあたり、木は17本だけ残して全て切られる当初の予定でしたが、今のところ91本まで残る事にはなっています。でも、300本は切られる予定です。

画像3

緑地に恵まれた今の姿とは打って変わって、地面はほとんど舗装されてしまします↓。

福岡市民会館イメージ図_page-0001

自然の姿は消えます。

市民に知らせたのは1度の近隣住人への説明会と、1ヶ月間ホームページによるパブリックコメント募集のみ。
150万人都市の福岡市、意見10件で移転可決!?

画像1

これはパブリックコメントの結果の集計の表です。意見提出数が151通、意見件数が647件。151人の方が回答を送ってくれて、総数で647件のことについて回答をしてくれた。という意味になります。

その中でも「立地場所」についての意見についてはわずか10件の回答でした。そして、その10件に反対意見がなかったので、移転に関するパブリックコメントはクリア、、ということになっています。

このパブリックコメント(意見)募集はどこで行われたかと言うと、市政だよりの「情報BOX」という欄だそうです。情報BOX?見たことあるな、、と思って、先月の市政だよりを見てみると、、こんな感じのページ。

枠としてはおそらく、この程度だと思います。

画像2

(イメージ写真です。実際の記事ではないです)

私は毎回市政だよりにはしっかり目を通す方ですが全く気づきませんでした。

ここに「詳細、意見はホームページをご覧ください。」と載せていたそうですが、どれだけの方が、この市政だよりを読んでホームページまで開こうと思うのでしょうか、、。ネットをよく見る私でもこのアクションは起こらないです。

私にはよく分からないのですが、これで、市民の意見を聞いたということになるんでしょうか、、。福岡市民に知らせるつもりがなかったの?とさえ疑いたくなったのが本音です。

形としての手順としては踏んでるのかもしれませんが、実際市民に知らせることにはなってないのは問題であり、これからの課題と言わざる得ないと思います。

工事説明会の時に集まった方々が訴えていた一番の大きなポイントは「知らなかった!」でした。


福岡市には、市民が主催で使えるホールがとても少なく慢性的な課題。市民の期待の集まる中、新たな福岡市民会館には求められる小ホールはなかった、、。

建設予定の市民会館に小ホールの予定はなく、使える練習室もなく、それを知った市民はがっがり、、。建設予定の市民会館は、2000人入る大ホールがメインの施設のようです。2000人入るような大きなイベントは市民での主催は難しく、興行用にしか使えません。

他には、800人入る中ホールが建設予定です。今は閉鎖されてしまったメルパルクホールは1260人入るホールだったので、中ホールの大きさは望まれる使いやすい大きさのホールと言えます。

そして求められている小ホールはなく、文化活動・交流ホールという仮設で舞台と椅子を配置できる部屋が平部屋が1つあります。最大150名収容。今の市民会館の小ホールは354人収容です。市民が望む部屋としては不十分ではないでしょうか。

今の市民会館には練習室が3つあり、よく利用されていますが、その練習室はなくなり、リハーサル室・練習室という部屋が1つになります。

しかしこの部屋は、大ホールや中ホールのリハーサルの部屋として使われるので、市民が練習室として使えない時が多い事が予想されます。

残念ながら、一般市民主体で使える施設とは言い難い施設になっています。

画像7

今一度、市民会館の位置づけを考える必要があるのではないでしょうか。2つの側面があると思います。1つは市民の為の「鑑賞用」として楽しむ施設。そしてもう1つは、市民が主催できるような「発表や表現の場」としての施設です。

観賞用の施設としては他にもアクロスのシンフォニーホール(1867席)や福岡サンパレスがあります。(サンパレスは2500席のホールに建て替え予定。)

福岡市拠点文化施設基本構想(平成24年3月)福岡市HP

もともとのこの計画が始まった平成24年3月の最初の構想には、芸どころ博多という言葉があるように、市民の文化が育つようにと計画されています。

しかしどのタイミングでこの構想が削られてしまったのが分かりませんが、市民が発表できる、文化が育つ施設としての役割りはとても小さいものになっています。

市民会館は、市を代表する「公民館」的存在であってほしいと私達は一市民として思っています。

(北九州市には、市民が使いやすいホールがたくさんあるそうです。いい劇や、ピアノの発表会、バレエの発表会、等は北九州ではたくさん開催されているそうで、北九州は芸術が生まれやすい、文化活動がしやすい地域だそうで羨ましい限りです。)

須崎公園内にある県立美術館は、大濠の武道館の場所に移転決定。須崎公園内の今の県立美術館の跡地はどうなるの?

須崎公園は福岡市が所有しています。福岡市の土地に福岡県が場所を借りて県立美術館が運営されています。そして最近、福岡県は2029年に県立美術館の移転を決定しています。

画像8

県立美術館は須崎公園の広い範囲を占めています。いずれは移転する県立美術館の跡地をどうするかは、まだ福岡県は決めてないそうですが、移転は最近決まった話しです。10年前から進められているこの計画も、70年育まれてきた須崎公園の森の生態系を考えると、一度、福岡市と福岡県がしっかり話しをした上で計画を進める価値はあると考えます。


天神からベイサイドエリアに歩いて行ける福岡市の構想。それいいね!、、、でもそうは言っても立地的に、夜は寂しい場所にならないのかな、、治安は大丈夫?

画像9

天神に土地勘のある方なら分かると思いますが、赤の第一工事と書いてある天神側にのこの位置に新しい市民会館ができ、もし、何かコンサートを見に行ったとして、そしたらその帰り道、どの方向に向いますか??

第二工事と書いてある青紫の色の場所、今の市民会館の跡地は芝生の公園になる予定です。水辺に開かれた公園になり、ここにカフェもできるそうです。大きい道が公園の中を貫くように計画されています。

昼間はやすらぎに訪れるスペースになったとしても、立地的に公園以外は何もないので、夜は人が寄らない公園、人通りは少ない場所になる事は想像され夜の治安が心配されます。


新しくなる福岡市民会館と須崎公園整備に208億円の建設費、資材高騰の為に追加予算にはならない!?

画像9

今建築資材が1.4~1.5倍に上がってるといいます。といっても私はこの分野は全くのド素人なので業界の事は分からないのですが、追加予算が発生する可能性はあると考えられます。発生しないのかもしれませんが、もし発生するならどの位の金額になるのか、市民に事前に知らせて頂きたいと思っています。

画像10

落札者の公表について(令和2年1月28日公表)


今の須崎公園の姿です↓

画像12

予定されている福岡市民会館と須崎公園の未来の姿です↓。

画像12


私は生まれてすぐからずっと福岡市で育ちました。今は天神に住み、天神で仕事をしています。東京に憧れた時期もありましたが、ここ最近はますます住みやすい福岡になり、スタートアップの効果か全国から人が移り住んでいるという実感を肌で感じます。人の魅力もますます上がり、やっぱり福岡が好きです。

お恥ずかしい話し、、今まで市政には無関心でしたが、その大好きな福岡から緑がなくなるのは、どうしても心が痛み、残念で仕方がなく、同じく福岡市と緑と福岡の文化を愛する友人たちと、「森と文化と共存する福岡市に住み隊」と名前をつけて、この現状を知らせたい!と思い立ち、発信をはじめました。

福岡市が緑あふれる街になりますよう、是非署名サイトでご賛同ください。どうぞ宜しくお願い致します。

署名サイト キャンペーンchange

フェイスブック 森と文化と共存する福岡市に住み隊





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?